2009年5月アーカイブ

おにぎり屋たんと【経理編/本編】~第二十一話~

今回のおにぎり屋たんと【経理編/本編】は第21話。

 

今回の「たんとさん」は、

最近ちまたで噂の「PDC」。経営者なら是が非でも知っておいて欲しい「PDC」。

 

今回はその「PDC」とはなんぞや?という小町さんの質問に答えていきます。

 

おにぎり屋たんと【経理編/本編】~第一話~では、

おにぎり屋の小町さんが会計事務所を訪ねてから早3週間。

徐々に事務仕事にも慣れた様子です。

 

おにぎり屋たんと【経理編/本編】~第二話~

からはすこし時間を巻き戻して、

会計事務所に訪問したときの模様をご覧頂いております。

 

引き続き初めて会計事務所を訪れた小町さんをご覧下さい。

 

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『まず、PDC支援事業部の" PDC "とは・・

・P=Plan(計画)

・D=Do(実行)

・C=Check(検討)

 この、3つの言葉を指します。』

 

そう言ってレポート用紙に書かれたのは3つの英単語だった。

分かりやすいようにと気を遣ってくれたらしい。

 

もっと聞いたことの無いような単語の頭文字かと思っていたのだが。

意外にも私でも知ってるような簡単な英単語だったせいか、少し安心した。

どうも私は難しいこと、特に頭の許容量を超える問題や

話はそこで思考が停止してしまい、

聞きたくなくなるという悪いクセがある。

 

しかしどうやらこの説明はちゃんと聞いていられそうだ。

・・・・質問しておいて実はこんなことを思っていたってばれたら

また苦笑されそうだけれど。

 

『それでですね。』

 

「は、はいっ。」

 

いけない、いけない。話は続いているんだった。

 

『・・?
ええと、今三つと言いましたが

本当はこれに" A "を加えた" PDCA "が正しい名称なんですよ。

ちなみに・・Aが意味するのは・・これですね。』

 

・A=Action(処置・改善)

 

「・・・処置、改善・・。」

 

『はい。少し長くなりますけれど

PDCの前準備からお話させて頂きましょうか。』

 

「え?あ、はい。お願いします。」

 

心なしか海苔巻さんの表情が変わった気がするけど・・・気のせいだろうか・・。

 

『まず、PDCをきちんと行う為に必要なのが、

その会社さんの会計データですね。

これがどういう状態であるかを確認します。

肝心のデータがきちんとしたものであるかを確認し、

問題なければ次のステップへ。

もしも少しデータがごちゃごちゃしてしまっている場合はそれを整理します。

こうして、経営戦略に使用できる状態へと整備するわけですね。

 

そして、その整理した会計のデータを元にその会社が

どういう状態なのかということを分析をして実態を把握します。

ここまでやって、ようやく「PDC」の「P」へと進めることが出来るんですよ。』

 

「・・・・・・へぇ。」

 

(事前に色々としなあかんことがあるんやなぁ・・・。)

 

でも、確かに計画とやらを立てるのに極端な話、

今日私が持ってきたみたいなデータを渡したら

そういう準備が間違いなく必要になるに違いない。

と、自分がつけていた帳面を思い出した。

 

『さて、それでは「P」についてですが。

「P=計画」ということからも分かるように、

この段階では先程の準備で整備したデータを使って、

何度も数値計画をシュミレートし、

目指すべき方向を行動計画と共に具体化していきます。

こうすることによって、様々な実行しなくてはならない課題が

浮き彫りになってくるんですよ。』

 

「・・・・・・・はぁ。」

 

なんか、説明し出してから心なしか

海苔巻さんが生き生き?としているような・・・。

 

『その課題を実行するための計画を作り(ここまでが「P」ですね。)、

それを「D」で実行する、というわけです。

これは私共では出来ませんからお客様の仕事になりますね。

その結果、計画通りにいったのか。もしそうであれば何が良かったのか。

うまくいかなかったのならその部分を徹底的に見直す。

これが「C」の検討にあたります。

この検討で新たに出てきた課題点、

それに対する改善策の模索などを次の計画、

つまり「P」で考えるわけですね。

先程本当は「A」がある、と言いましたが、

今説明したようにうちではそれがPに含まれている様なものなので

あえて挙げていないんですよ。

そして、このようなP→D→Cといったサイクルは

会社の健全な経営には・・・・』

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

『・・・・小町さん?・・・どうかしましたか?』

 

はっ。

 

「・・・・えーと・・・・すいません。途中からよく分からなく・・。」

 

甘かった。やっぱり難しい。(分かるような分からないような感じだった。)

自分の店がもう少し大きかったら分かる話かもしれないが・・・。

今の私にはいまいちピンとこない。

大事なことなんだろうなぁ・・とおぼろ気に思うばかりだ。

 

『あー、すいません。つい熱が入ってしまいまして。』

 

海苔巻さんが恥ずかしそうに頭をかいた。

 

「いえ、こちらこそ飲み込み悪くてすみません・・・。」

 

なんだかお互いが謝り合う変な事態に発展してしまった。

 

『・・・・そうですね、ではこういうのならどうでしょうか。』

 

少し考えるそぶりを見せた後、海苔巻さんは改めて説明をし始めたのだった。

・・・・・・本当、申し訳ないです・・・。

 

第22話へ続く。 

「中小企業の会計に関する指針」の適用に関するチェックリスト

財務事業部です。

3月決算法人の財務諸表が固まり、

一段落がつきました。

 

みなさまの会社でも決算書類ができあがり、

もう申告も済まされたのではないでしょうか。

 

えっ!

 

ま・まさか!?

 

3月決算法人でこれから1年分まとめて記帳ですか(笑)

 

さて、

今回は、

「中小企業の会計に関する指針」の適用に関するチェックリスト

についてお話したいと思います。

 

中小企業の経営者の方は、よくご存知だと思いますが、

このチェックリストを金融機関へ出せば、

金融機関からの借入利率が低くなる可能性もあります。

 

「中小企業の会計に関する指針」というのは、

前回までお話してきました『企業会計基準』の

いわば、中小企業版です。

 

チェックリストは、その指針にどれだけ準拠して

決算書を作成したかを判定するリストで、

公認会計士や税理士がそのリストを作成します。

 

つまり、金融機関も決算書がどの程度

会社の価値を示しているか知りたいのでしょうね。

 

一度、顧問の先生にお話されてはいかがでしょうか。

ただし、粉飾決算や逆粉飾決算していると、

そのことは、チェックリストに記載されますけどね。

 

健全な経営を進めて行くならば、

『企業会計基準』や中小企業の会計に関する指針で決算書を作成し、

自社の価値(実態)がどうなっているかを把握することが大切です。

 

もし、これらの基準で決算書を作成してみたいと思った方、

TOPページのお問い合わせからご連絡ください(笑)

 

次回からは、アクセス数の多い労務事業部がお送りします。

労務事業部ファンの方は、楽しみにしてくださいね。

 

今、出来ること!

100年に一度の不況に、新型インフルエンザが追い打ちをかけています。

一見、過剰とも言える集会の自粛や修学旅行の取りやめなど、

観光都市、京都にとっては大打撃です。

 

でも、こんな時、今にしか出来ないこともきっとあるはずです。

 

「不況が終わった時、会社の生産性が

以前と同じであれば、全く意味が無い」

と言われたのは、確か京セラの稲森さんだったと記憶しています。

(松下幸之助さん、だったらすみません。)

 

不況の間に自社の生産性を維持するために

生産に係わる人員をギリギリまで絞り込み、余った人員で、

将来に向けての研究や開発に振り向けるそうです。

 

そうして、将来景気が回復した時に、従来にも増して

生産性を高め、更に、新規商品等を販売していく。

 

これは、どの事業でも同じではないでしょうか。

不況により仕事が減っているはずなのに、

従来と同じ人員で対応しているため、結果として

緊張感が無くなっているだけに、なってないでしょうか?

 

あるいは、採算を無視した値引要請を受諾して、

赤字の仕事を無理矢理作って

忙しくしているだけになってないでしょうか?

 

例え一人の従業員でも、完全に手を空けさせて、

新規開拓や将来の事業展開の準備に回すことができれば、

将来かなり大きな効果が期待できます。

 

口でいうは優しいけれど、なかなか勇気のいる決断です。

何とか、この難局を乗り越えたいものです。

 

税理士法人 久保田会計事務所

税理士 久保田博之

 

おにぎり屋たんと【経理編/本編】~第二十話~

今回のおにぎり屋たんと【経理編/本編】は第20話。

 

今回の「たんとさん」:小町さんは何か気になることがあるようです

いったい何でしょう。経理編だけに経理のことでしょうか、はたまた・・・

 

おにぎり屋たんと【経理編/本編】~第一話~では、

おにぎり屋の小町さんが会計事務所を訪ねてから早3週間。

徐々に事務仕事にも慣れた様子です。

 

おにぎり屋たんと【経理編/本編】~第二話~

からはすこし時間を巻き戻して、

会計事務所に訪問したときの模様をご覧頂いております。

 

引き続き初めて会計事務所を訪れた小町さんをご覧下さい。

 

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聞きたいことがある、と私が切り出すと

 

『なんでしょうか?』

 

と海苔巻さんが姿勢を正した。

しかし、私が尋ねたかったのはそんな真面目なお話などではなく・・。

和やかな雑談ムードから一転、お仕事モードへと切り替わった

海苔巻さんの様子にちょっと慌てる。

 

「あ、ええとそんなピシってならないでください。

全然経理のことについての質問とかじゃないんです。」

 

『・・・?はぁ、そうなんですか?』

 

そんなにピシってなってましたかねぇ・・と苦笑する海苔巻さん。

うっかり変な表現をしてしまっただろうか・・。

・・・今日だけでこの表情を何回見ただろう・・と少し遠い目になった。

 

『それでは、どんなことをお聞きになりたいんですか?』

海苔巻さんが不思議そうな顔で尋ねる。

 

「あ、ええとですね。」

 

そう言うと、私は一番最初に貰った名刺をごそごそと

メモの海から探し出し(いつの間にか埋まってた)

そこに書いてあった『PDC支援事業部』という言葉を指した。

 

「あの、これがさっき海苔巻さんが仰ってたPDC事業部ってやつですよね?」

 

"PDC事業部の方で小町さんに合わせた内容・・・"

Excelデータで現金出納帳を作ってくれる、

という話をして貰ったときに出た言葉だったのだが。

そういえば、名刺を受け取った時も「なんだろう?」って思っていて。

後で聞けそうだったら聞いてみようと思っていたのだ。

 

「その" PDC "ってなんなのか、分からなくて。

えーと、たいした質問じゃなくて申し訳なかったんですが・・。」

 

苦笑して海苔巻さんを見る。

 

『ああ、そういうことでしたか。

いえいえ。興味を持って頂けて嬉しいですよ。』

 

合点がいった、というように海苔巻さんが笑う。

 

「その言葉って一般的によく知られた用語とかだったりするんですか?」

 

聞いたことはないけれど、もし誰もが知っているような言葉だったら

恥ずかしいなぁと思いつつ。

それなら尚更知らない方が恥ずかしいだろうと、思い切って尋ねてみた。

 

『いえ、一般的にはあまり馴染みの無い言葉だと思いますよ。

経営者の方では"PDC"を意識されてる方も多いかとは思いますが・・・。』

 

(よかった。)

心の中でほっと胸をなで下ろす。

どうやら今度は恥をかかないで済んだらしい。

 

「そうでしたか。・・・ちなみに、それってどういったものなんですか?」

 

一応、1人だけで店をやってるとはいえ

私も「社長」さんには違いないのだから、と。

せっかくなのでさらに詳しく内容を聞いてみることにした。

 

第21話へ続く。

『企業会計基準』について(その3)

財務事業部です。

今月ももう20日なんですねぇ。

最近、時間がたつのを早く感じます。

 

みなさんも毎年決算がくるたびに思いませんか。

「もう決算かぁ」って(笑)

 

さて、

 

今回は第18号「資産除去債務に関する会計基準」について

お話したいと思います。

 

初めて耳にする方もいらっしゃるかもしれませんが、

この基準は、平成22年4月1日以後開始事業年度から適用されますので、

来年から本格適用されます(早期適用は認められております)。

 

そもそも「資産除去債務」って何?って感じですよね(笑)

 

資産除去債務とは、

有形固定資産の取得、建設、開発又は通常の使用によって生じ、

当該有形固定資産の除去に関して法令

又は契約で要求される法律上の義務及び

それに準ずるものです。

 

具体的に言いますと、

・購入した建物からアスベストが生じ、

 取り壊しが予定されているケース(準ずるもの)

・購入した建物が借地権契約により

 建物の取り壊しが予定されているケース(法律上の義務)

において除去サービスに係る支払が不可避的に生じ、

実質的に支払義務を負うことになり、負債性が認められるため、

この除去サービスに係る支払を負債として計上することになります。

 

前回のリース同様、

オフバランスしている(貸借対照表に記載されない)ものを、

オンバランス(貸借対照表に記載)しようとしているのですね。

そうすることによって企業の価値(純資産の部)が明らかになるわけですね。

具体的処理が出てきましたら、またお伝えいたします。

 

3回にわたってお送りしてきました

『企業会計基準』のブログも次回で最後です。

少し堅いお話で誰からもアクセスしてもらえないのでは・・・

といったことはまったく気にすることもなく(笑)、

原稿を書いてきましたが、少しでも興味をもっていただけると幸いです。