2009年5月アーカイブ

5つの質問

先日、第2回後継者経営塾が開催しました。

今回は、経営コンサルタントの国永秀男先生をお招きし、

「経営の本質  ~ピーター・ドラッカーの著書を中心に経営の本質と、

存続のポイントを  探る~」と題して、

講演とグループ討議をお願いしました。

 

前回に引き続き後継者の皆さんは、大変熱心に学ばれ、

明日からの事業に活かされることは、間違いないと感じました。

 

講義のメインは、経営者が明確な回答を持つべきものとして、

ピーター  ・ドラッカー教授が設定された「5つの質問」のうち、

最初の3つに答える、というものです。

 

参考までに、5つの質問とは、

 

①われわれの使命(事業)は何か?

②われわれの顧客は誰か?

③顧客は何を価値あるものと考えるか?

④われわれの成果は何か?

⑤われわれの計画は何か?

 

です。

 

言葉だけ見ていると簡単に答えられそうですが、真剣に考え、

そして、経営者として、何としても成し遂げたい、

ワクワクするような使命(事業)を書こうとすると、

早速、一つめの質問から答えが出てきません。

 

調子の良いときは、このような質問に答えを持たなくても、

何とか経営できたと思いますが、現在のような経営環境では、

まさしく、この答えをしっかり持っていないと、

とてもこの荒波を乗り越えられそうにありません。

 

今まで、業績も順調で、日頃多忙にされていて、

自らの事業について振り返る時間がなかった経営者の方、

不況により時間が少し出来ていませんか?

 

もし、時間に余裕ができたのであれば、不況も又良し、と考えて、

この「5つの質問」じっくり取り組んで答えてみませんか?

この不況を脱出する鍵、あるいは次代のトップランナーになる鍵が

きっと見つかると思います。

 

この5つの質問について詳しく知りたい方は、

是非、次の本を参考にして下さい。

「経営者に送る5つの質問」

      ピーター・f・ドラッカー 著

     上田 惇生 翻訳

      ダイヤモンド社 

 

それでは、素晴らしい答えに出会われることをお祈り致します。

 

税理士法人 久保田会計事務所

税理士 久保田博之

 

おにぎり屋たんと【経理編/本編】~第十九話~

今回のおにぎり屋たんと【経理編/本編】は第19話。

 

今回の「たんとさん」は・・・。

 

おにぎり屋たんと【経理編/本編】~第一話~では、

おにぎり屋の小町さんが会計事務所を訪ねてから早3週間。

徐々に事務仕事にも慣れた様子です。

 

おにぎり屋たんと【経理編/本編】~第二話~

からはすこし時間を巻き戻して、

会計事務所に訪問したときの模様をご覧頂いております。

 

引き続き初めて会計事務所を訪れた小町さんをご覧下さい。

 

*******************

 

『現金の出納帳の件なんですが・・・

小町さんはパソコンをお持ちですか?』

 

「・・・パソコン、ですか?そんなに新しいものじゃないですけど・・。」

 

一応、あります。と、

出納帳とパソコンとの関係が分からず、首を傾げながら答えた。

 

『ああ、それは丁度良かった。って、すいません。

意味が分からないですよね。

さっきまでの説明で、今後の処理に現金出納帳がもう一冊

必要になることがお分かり頂いたと思うのですが・・』

 

そういえば現金出納帳は出金用と入金用に

分ける必要があるんだった。

確かに一方は今の続きを使うとしても、

もう一方は新たに用意する必要がある。

 

『今日見せて頂いた出納帳をもう一冊用意して頂くのでも

全然構わないんですが、うちで小町さん専用の日計表・・

ええと現金出納帳をExcelデータでお作りして、

お渡しできる、ということをお伝えし忘れていたので・・』

 

うっかりしてました、と苦笑する海苔巻さん。

 

「へぇ、そんなことをしてもらえるんですか。」

 

思ってもみなかった申し出に目を瞬かせる。

 

『はい。うちの事務所のPDC事業部の方で

小町さんに合わせた内容、様式で作成させて頂きますよ。

けれど、これはいわばひな形の様なものですから、

後で「ん?」と思うところがあれば小町さんの使いやすい様に

手を加えてもらえればいいかと思います。』

 

「それは便利そうですねぇ。

・・・ただ、私。学生の時以来、ネット以外の機能は

まともに使ってないですけど。」

 

笑いながら言う。

しかし、Excelで帳面を作ってもらえるのなら便利かもしれない。

(あと、帳面買わなくて済む♪)

それにいくらまともに触ったのが遠い昔の事とは言え、

基本的な操作くらいは覚えている。

なんとかなるだろう。

 

『あはは、もし分からなければ指示さえ頂ければ改良しますよ。

それに、直接入力ではなく直接記入するのでしたら、

紙に打ち出してのお渡しも可能ですし。』

 

「あ、家にプリンタはあるのでそれは大丈夫です。

お気遣い、有り難うございます。」

 

そこまでしてもらうのは流石に申し訳ない。

自分で出来ることはなるべく自分でしないと・・。

それにしても・・・。色々細かなとこまでサポートしてくれるんだなぁ、

と思わず感心した。

(あ。・・・・・そういえば・・。)

私も、一つ聞きたかったことを思い出し海苔巻さんへと切り出した。

 

「海苔巻さん。あの私も一つお聞きしていいですか?」

 

第20話へ続く。 

『企業会計基準』について(その2)

財務事業部です。

まだGW気分が抜けない今日この頃ですが、

みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

 

もう財務諸表の数字は固まりましたか?

まさかこれから1年分をまとめて記帳ですか(笑)?

(長嶋茂雄・木村拓哉の「セコムしてますか?」風に)

 

今回は、第13号「リース取引に関する会計基準」(以下「リース基準」)

についてお話したいと思います。

 

みなさんの会社でも機械や車など

リースされているかと思います。

 

その時、会計処理はどのようにされていますか?

以下のケースを例にとって見ていきましょう。

 

例)当社は3月決算法人(税抜経理を採用)

     税務上:所有権移転外リース取引に該当

     機械装置(法定耐用年数5年)

      リース期間:4年

      リース料総額630万円(税込)

     平成21年4月1日にリース契約締結、即日引渡し

     償却方法:リース期間定額法

 

(「リース基準」の会計処理方法)

 

財21.05.13-1.JPG 財21.05.13-2.JPG 財21.05.13-3.JPG

 

財21.05.13-4.JPG<特徴>

       ・取得の場合と同様に初年度に一括で仕入税額控除ができる。

       ・そのため、消費税の2年目以降の管理が不要。

       ・従来、賃貸借処理でやっていると違和感がある。

       ・会計上、リース資産・債務がオンバランス化される。

 

(まとめ)

リース取引の実態は、

リース物件の割賦購入または借入資金による

リース物件の購入取引と考えられるため、

購入したときと同じような処理を行う。

このような処理を行うと、他の資産と同様に貸借対照表上に

収益を獲得するための資産(リース資産)が計上され、

支払義務たる リース債務を計上することができ、

会社の実態をより明らかにすることができます。

 

前回、少しお話しましたが、現在の『企業会計基準』は

企業の価値を明らかにすることを目的としています。


(同業の方も見ていらっしゃるかもしれないので、正確にいうと)


投資者による企業成果の予測と企業価値の評価に役立つような

企業の財務状況の開示、具体的には企業投資のポジション(ストック)と

その成果(フロー)を開示することである。

 

今回は「リース基準」を見てきましたが、

みなさまの会社でも企業価値を明らかにするために、

『企業会計基準』に準拠した財務諸表を作成してみてはいかがでしょうか。

そこから何か見えてくるものがあるかもしれませんね。

 

もし、『企業会計基準』に準拠した財務諸表を作成しようと思った方は

TOPページのお問い合わせよりご連絡ください(笑)

 

新型インフルエンザ対策マニュアル

先週に引き続き、新型インフルエンザがらみの話題です。

経営者の皆さん、WHOの警戒レベルが

フェーズ6になった場合の行動指針となる、

マニュアルは作成されましたか?

 

必要なマスクなどの備品類、食料は準備されましたか?

 

今回のような弱毒性のインフルエンザごときに、何も慌てる必要はない、

との声が一杯聞こえてきそうです。

 

実際に、マニュアルを作ったり、備品類や食料を準備するのは

かなり手間の係る作業です。やってみて始めて気がつきます。

 

そして、作成している間に、何度も言い訳を考えて

準備しないことにしたくなります。

こんなマニュアル作ったって、使うことは無いだろう、とか、

ここまで準備しなくても良いだろう、あるいは、

そんなに大変な事態になれば、もう仕事どころではない、

赤信号みんなで渡れば怖くない・・・・なんて、思ってしまいます。

 

先週あたりから、お目にかかるお客様に、

新型インフルエンザ対策マニュアルを作成されたか聞いて回ってます。

なかには、

費用と時間をかけて完璧な準備をされている中小企業もあったり、

全く何もされていない会社もあったりします。

 

完璧な準備をされている会社の社長さんとお話していて、ふと思いました。

もし、私が何かの仕事をお願いする会社を探しているとしたら、

やはり準備が行き届いた会社にお願いするだろう、と。

その会社は、どんな危機が訪れても、可能な限り事業を継続して、

自社のお客様に製品を提供し続けようとされている、

強い意欲が感じられました。

 

今までは、対策マニュアルは、自社の事業の危機管理に

必要なツールでありいわゆるコストとしてしか考えていませんでした。

ところが、しっかり準備をしていることを外部に広報することによって、

自社の信頼度を高めるツールにもなる

積極的な意味もあることに気がつきました。

ある意味、目から鱗が落ちたような気がしました。

 

マニュアルを作成しても無駄に終わるかもしれません、

できれば、無駄になって欲しいところです。

しかし、これが営業ツールになるとすれば、やらない手はないのでは。

パンデミックがおこらなくても営業効果は同じです!

 

税理士法人 久保田会計事務所

税理士 久保田博之

 

おにぎり屋たんと【経理編/本編】~第十八話~

今回のおにぎり屋たんと【経理編/本編】は第18話!!

 

今回の「たんとさん」は、経理についての説明が一段落。

ほっと一息と思いきや・・・

 

おにぎり屋たんと【経理編/本編】~第一話~では、

おにぎり屋の小町さんが会計事務所を訪ねてから早3週間。

徐々に事務仕事にも慣れた様子です。

 

おにぎり屋たんと【経理編/本編】~第二話~

からはすこし時間を巻き戻して、

会計事務所に訪問したときの模様をご覧頂いております。

 

引き続き初めて会計事務所を訪れた小町さんをご覧下さい。

 

*******************

 

『さて。これで一通り簡単に、ではありますが

説明をさせて頂いたわけですが・・。』

 

私がメモを取り終えたのを見計らって、海苔巻さんが口を開く。

 

『なんとなくでも、処理の流れはイメージして頂けたでしょうか?』

 

説明の度に、何度も細かく質問を入れたが

嫌な顔ひとつせずに聞いてその都度丁寧に教えてもらえた。

そのおかげもあって、あれだけ頭を悩ませた経理だったが、

今は早く帰って教えて貰ったことを実践したくてしょうがなかった。

・・・決して忘れそうだから早くやりたいわけではないと断言しておく。

 

我ながら誰に向かって言ってるんだと思うが、

なんとなく心の中でフォローをいれてみた。

 

「はい、おかげさまで。なんとか出来そうっていう希望が見えてきました♪」

 

ここへ来た当初のがちがちの緊張状態はどこへやら。

今ではにこにこと返事をする自分が居た。

 

『そうですか。それはこちらも(頑張って)

説明した甲斐があったというものです。』

 

「・・・・なんか、今変な含みがありませんでしたか・・?」

 

『ははは、やだなぁ。気のせいですよ、気のせい。』

 

そう言ってにこやかに笑う海苔巻さん。

 

「ほんとですか・・?なんかあやしいですけど。」

 

和やかに他愛もない会話が続く。

 

さて、これでそろそろお暇するとしようか。

そう思い、その旨を切り出そうとしたが、

何かを思い出したと言った様子で海苔巻さんがこちらを見た。

 

『すいません、あともう一つだけ言い忘れていました。』

 

なんとなく雰囲気で私が帰ろうとしたのが分かったのだろう。

少し、申し訳なさそうな口調で海苔原さんが話し出したのだった。

 

第19話へ続く。