2009年11月アーカイブ

緊急雇用対策

政府の緊急雇用対策が検討されている。

助成金や補助金を支給する従来型の雇用対策と

一味違った雇用対策は出てくるでしょうか。

せっかく政権交代したのですから、どうしても期待は膨らんできます。

 

そこで、できれば検討してほしいと、

私が勝手に一人で思っている対策を書いてみます。

それは、中小企業経営者の借入金に対する連帯保証問題の解決です。

 

現在、中小企業が金融機関から借入をした場合、

必ず、経営者の個人保証が必要になります。

借りるだけ借りて資金を不正に引き出し計画倒産するような

悪質な行為を防止するため、あるいは

一定のモラルハザードのために必要であることは理解しています。

 

しかしながら、日本では、一度事業に失敗すると、

二度と再起できないのが現実です。

会社を倒産させた経営者の再就労先は本当に少ないようです。

 

現に、大阪に失業者のかなりの数が、

元経営者であると報道されていました。

 

実際に、中小企業が倒産した場合、

経営者個人がすべて返済するか自己破産でもしないかぎり

いつまでも保証が重くのしかかってきます。

 

また、政策的な融資であっても、ほとんどの場合は

信用保証協会が銀行に保証し、さらに経営者は

信用保証協会に保証しますので、

結局は連帯保証が必要なことに変わりがありません。

 

現在の不況下においても、経営者はなんとか事業を継続させようと

必至で知恵を絞っていますが、

積極的な投資にはなかなか踏み切れないところです。

いくら補助金が支給されても新たな人材を雇用することには

二の足を踏んでしまうところでしょう。

 

無理に人を雇って事業に失敗したら、

結局は経営者の責任になりますし、再起も難しくなるからです。

 

「一定期間、一定の雇用を維持した経営者には

信用保証協会に対する保証を免除する」

なんていう法案ができないものでしょうか。

そうすれば、思い切って人を採用し、積極的に事業を展開する

経営者が増え、さらに景気も上向くと思います。

 

亀井大臣、何とかご検討のほど、よろしくお願いします。

 

税理士法人 久保田会計事務所

税理士 久保田博之

 

税理士法人 久保田会計事務所

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おにぎり屋たんと【事業拡大編】~第二十四話~

今回は、おにぎり屋たんと【事業拡大編】第24話。

 

初めてご覧いただく方は是非

おにぎり屋たんと【事業拡大編】第1話

からどうぞ。

 

「まずは最低でもどれくらいの売上があれば良いのか。」

を把握するに当たって、固定費・変動費を理解した小町さん。

実は・・・。

 

+++++++++++++++++++++

 

そんな殊勝な態度でいた私。けれど、本当は・・・・

 

さっきまで教えてもらっていた固定費や変動費のことが

ところてん方式で頭からすぽーんと出て行きそうだったりする。

説明を聞いて、頭の中で反芻をして・・「OK!分かった!」

そう思ったのは確かなのだが・・・。

 

意味はないと分かっていても、なんとなく耳を片方抑えておきたい。

今はそんな気持ちでいっぱいである。

 

そしてそんな気持ちが顔に出ていたのだろうか。

 

『・・・あの、もし良かったらご自分でもメモを取られますか?』

 

ここで初めて聞いたり、知ったことを。

自分の中できちんと整理して把握する為に自分の言葉で文章に起こすのは

別に特別なことではないらしく。

 

『他の社長さんなんかも、よくメモを取ったりなさいますよ。』

 

「・・・・・そうなんですか?」

 

『ええ。後で話の内容を思い出す良い材料にもなりますから。』

 

小町さんも以前はメモを取ってらしたと思いますが・・・?

そう、不思議そうに言われて苦笑する。

 

以前、帳面の付け方なんかを教えて貰った時には

確かにメモを取っていたのだが・・。

なんとなく、今回はメモを取るタイミングを掴めずにいて・・

そのままだったのだ。

時間が貰えるのなら・・・有り難い。

 

『ああ・・失礼しました。こちらから声かけをするべきでしたね。』

 

もごもごと口ごもる私を見て察したらしい海苔巻さんが頭をかいて苦笑する。

 

「いいえ!とんでもないです。

あの・・ではさっさと書いてしまいますので・・。」

 

少しだけお時間を下さいとお願いすれば、

にこやかに『どうぞ』と返事が返ってきた。

メモを書き終えれば次はいよいよ【45,428】の数字(←第19話参照)についてだ。

海苔巻さんをあまり待たせるのも悪いので大急ぎで得た情報を書き付けていく。

すると、私が傍目にもかなり急いでいたせいだろうか。

焦らなくていいですよ、とでも言うように

 

『では、小町さんが頑張られてる間に・・せっかくですから、

私ももう一つ頑張って図を書いておきましょうかねぇ。』

 

そんなことを言って、海苔巻さんもレポート用紙に手を伸ばして・・。

 

こうして。

・・・・本来であれば誰かしらの話し声が聞こえるはずの客間は。

しばしの間、謎の沈黙に包まれたのであった。

 

 

第25話へつづく。 

 

税理士法人 久保田会計事務所

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黒字倒産と企業継続

PDC支援事業部です。

 

今回は「黒字倒産」について考えてみたいと思います。

 

倒産と言うと赤字が続いて、

利益が出ないから起きるものという印象がありますが、

実際は赤字だから倒産が起きるのではなく、

資金がショート(不足)するから倒産が起きてしまいます。

 

確かに、資金不足の原因の1つが「赤字」であるということに

間違いはありませんが、

「赤字」=「倒産」という訳ではありません。

 

売上のすべてが現金であれば、利益がある限り

企業は倒産しませんが、一般的には掛け取引をされている

企業がほとんどですので、

売掛と仕入れなどの経費の支払いのバランスが悪ければ、

場合によっては資金繰りが悪化し倒産の危機を迎えることになります。

 

黒字倒産を防ぐためには、

毎月の試算表の売掛金と買掛金のバランスを確認したり、

資金繰り表を作成するなどして資金の流れを把握することが

大切になってきます。

 

もし、資金繰り表を作成されていない方がいらっしゃいましたら、

一度作成されてはどうでしょうか。

今までとは違った改善点が見えてくるかもしれません。

 

税理士法人 久保田会計事務所

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事業仕分け(続)

行政刷新会議の事業仕分けが相当ドラスティック行われました。

この原稿を書いている時点では、最終結果がわかりませんが、

このやり方に総論賛成、各論反対の方が多いように思います。

 

私も同感です。

 

さて、いろんな事業が予算から抹消されていきます。

そして、諸悪の根源のように言われている天下り公益法人も

存続の見直しを迫られてきます。

 

公益法人のあり方にはいろいろと問題もあり、

無くなる公益法人があっても良いとは思います。

その反面、その公益事業そのものには大変有意義なものも多く、

また、国家予算のかなりの部分が執行停止されることになると、

経済に与える影響も少ないないだろうと思います。

 

公益法人から直接でないにしても、

間接的に仕事を請け負っている中小企業などは特に、

公益法人の存廃の行方には

アンテナを張っておいた方が良いと思います。

 

税理士法人 久保田会計事務所

税理士 久保田博之

 

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おにぎり屋たんと【事業拡大編】~第二十三話~

今回は、おにぎり屋たんと【事業拡大編】第23話。

 

初めてご覧いただく方は是非

おにぎり屋たんと【事業拡大編】第1話

からどうぞ。

 

+++++++++++++++++++++

 

「それじゃあ、もし人件費や雑費以外で固定費の様に

月々ほぼ同額が計上される費用が出たとしても・・・

それに該当しなければ『固定費』じゃないってことなんですね。」

 

固定費と変動費の違い、更にその判別のポイントを教えて貰い、

確認の為に質問をする。

そうしないと、私の場合とんでもない勘違いをしていることが多々あるのだ。

 

『はい、そうなんですよ。』

 

にこにこと頷く海苔巻さん。

ようやく合格点をもらえてほっとする。

 

『勿論、この場合の売上の増減は「ある一定の範囲内」

という前提付きですけれどね。

でないと、とんでもなく売上が伸びても落ちても

固定費は変わらないというおかしな事になりますから。』

 

誤解の無いように、という配慮だろうか。海苔巻さんが補足をしてくれた。

申し訳ないことに私はと言えば、財務に関する知識がさっぱりなので・・・。

誤解も何もそんなことには全然何も引っかからなかったりするのだが・・。

言われてみれば確かに、例えば店の売上が100万になったのに

人件費と雑費の合計が最初に計算した3万いくらのまま、

というのはおかしすぎる。

 

『どうでしょう?納得頂けましたか?』

 

きっとすっきりした顔をしていたであろう私を見て

海苔巻さんがにこにこと尋ねてきた。

 

「ええ、やっと。」

 

自分の考えが面白いくらい間違っていて笑ってしまいそうなくらいだと伝えれば

 

『いやいや、結構皆さん勘違いされてたりするので

大丈夫です大丈夫。』

 

本当かウソか分からないフォローを頂いてしまった。

・・・ここは自分の為にも素直に信じておくことにしようと思う。

 

「あ、ちなみに。この材料費30%っていうのは決まり事なんですか?」

 

たまたま私が計算で使用していた率と同じだったので尋ねてみる。

 

『はい?・・・・ええっと。』

 

・・・・微妙な間があいた。・・何か変なことを聞いてしまったらしい。

 

『・・えー、この30%はですね。

小町さんが計画で立ててらした数字から持ってきたものですよ。

材料費を抑えたいというのであれば、

もっと低い数値で考えることも勿論可能ですが・・

そういう希望は後でお聞きすることにして。

今はとりあえず本題に入る前の説明の段階ですので・・

そのまま使わせて頂きました。』

 

「・・あ、そ、そうなんですか・・・。」

 

(私の計画の数値だったのか・・。)

どおりで変な反応が返ってきたはずだ。

 

『さらに変動費について説明を付け加えると・・

ちょっとややこしいかもしれませんが、変動費は

固定費とは対照的に【売上の増減によって変更する金額】になります。

ですが、その率は変動しません。

・・・そこは混同しないように注意してくださいね。』

 

「はい。」

 

つまり、私の計画上の数値でいくと30%という率がそれに当たるわけか。

(固定費は売上の有無に関係なくかかる費用で・・

変動費は売上の増減によって変わる。

極端な話だけれど、売上0円に30%掛けたとしたら結果は0円になるわけで・・。

売上がなければ変動費も出ないということでいいのだろうか。)

 

図を目で追いながら説明してもらったことを頭の中で整理していく。

(良かった。「材料費=変動費」のことを単純に

「月々で仕入れるものが違うから変動費?」とか自分視点で聞かなくて。)

また苦笑をもらってしまうところだった、とほっとする。

 

・・そういえば。

この材料費の%の数値は

日々の動きからだいたいで出したものだったけれど・・・。

先程の説明でいくとその数値を変えてのシュミレーションも出来るようで、

そちらも少し気になった。

けれど・・・。

 

『では、固定費と変動費についてご理解頂けたところで・・・

先程お見せした電卓の数値【45,428】円について

ご説明いたしましょう。』

 

まずはこっちの説明を聞いて理解する方が先と考えて。

 

「はい、よろしくお願い致します。」

 

再び始まった説明に耳を傾けたのだった。

 

第24話へつづく。 

 

税理士法人 久保田会計事務所

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