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工事の完成基準と進行基準

2017年08月16日

経営支援事業部

こんにちは、経営支援事業部です。

今回は工事の完成基準と進行基準についてご紹介致します。

建設業の完成工事高の計算方法(収益の認識基準)は

工事完成基準と工事進行基準の2種類があります。

本来であればこの2種類について経理方法や税法上の取り扱いについて

ご紹介するところなのですが、今回は経営上の視点からご紹介します。

(2つの違い)

まず完成基準と進行基準の大きな違いは

任意のタイミングで都度進行した分の売上を計上するかというところです。

そのため経理の現場では完成基準であれば完成時に請負額と

工事にかかった費用(工事原価)の全額を計上すればよいのに対し、

進行基準では例えば毎月末時点の工事の進行具合を工事ごとに計算し、

その進行分の完成工事高と工事原価を計上する必要があります。

(経営管理の視点)

上記のように進行基準は完成基準に比べ手間がかかるため、

一般的には完成基準で計算されていることが多いのが実情です。

しかし経営管理の視点から見ますと進行基準で計算されることをお勧め致します。

まず完成基準の場合、工期の長い工事が多い場合には

一時点での業績の把握が困難となります。

多くの場合業績の把握を試算表でされていると思いますが、

完成基準では工事が完成するまで損益として計上されないため、

今期にほとんど終わっていても来季に損益計上されてしまうなど、

業績把握が経営陣の肌感覚に頼ってしまう部分が出来てしまいます。

しかし進行基準であれば都度、試算表や決算書に

進行具合に応じた損益が計上されるため、

一定期間の業績が数値化され把握しやすくなります。

また詳しくはご紹介しておりませんが、

進行基準により計算しようとすると

工事ごとの個別原価管理とその精度の高さが必要となるため、

副産物的に見積りや実行予算管理の精度が高くなるという効果もあります。

当事務所では進行基準採用のための

財務面、経営面でのフォローをさせて頂いておりますので、

ご相談頂ければと思います。

              
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