けいえい知っ得: 2009年9月アーカイブ
おにぎり屋たんと【事業拡大編】~第十五話~
【ランチ】
・@550円/食
・一日に4人/件→20件くらい見込みあり?(オフィス街など)
・バイト(配達要員)4人
・バイト代→@900円(1日2時間くらい)→1人あたり1,800円/日
・キャノピー(配達車両)×2台 *中古車で一台20万くらい
・自転車(配達用)×2台 *中古車なら1台1万以内
・ガソリン代などの雑費 3,000円くらい?
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【売上】550円×(20件×4人)=44,000円/日
【材料費】44,000×30%=13,200円/日
【人件費】900円×2h×4人=7,200円/日
◆1日あたりの利益◆
44,000円-(13,200円+7,200円)=23,600円/日
(*雑費3,000円を△してだいたい 20,600円くらい?)
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メモを見たままじっと考え込む海苔巻さんに
恐る恐る声をかけたのがついさっき。
それでもまだ視線は私が書き出した
「計画」に注がれていたけれど、
ようやく顔を上げた海苔巻さんは「それでは」というようににっこりと笑って。
『お待たせしてしまい申し訳ありません。
一つ一つ説明をしながら計画を振り返ってみましょうか。』
と、返事が返ってきたのだった。
「は、はい・・・。お願いします・・。」
内心ついに来た!とドキドキしつつ姿勢を正し、聞く体勢に入る。
『それでは・・・そうですね、まずは人件費から考えてみましょうか。』
「人件費、ですか?」
売上の予想から「これでは無理です」とばっさり切られると思っていた私は
少しばかり意外そうな表情を浮かべて海苔巻さんを見た。
『はい。この計画ですと、時給単価は900円、
雇い入れの人数は4人となっていますね?』
自分の書いたメモを見ながら頷く。
『そこまでは問題はありませんが・・・
勤務時間が2時間というのは少し無理があるのではないでしょうか。』
「・・無理、ですか?」
なんだろう・・。
『うーん、いまいちぴんとこない感じですかね?』
私の様子を見て海苔巻さんが苦笑する。
「あー・・すみません。
ええと・・・2時間であちこち回るのが無理、という意味でしょうか?」
とりあえず思いついたことを述べてみる。
『いえ、そうではありませんよ。・・・そうですね、
では小町さんが雇われる側の人だと想像してください。』
・・・仕事を探してるってことかな。
頷いて、その状況を思い浮かべる。
『求人広告でもなんでも構いません、
今の条件の仕事を見つけたとしましょう。
・・・求職中の小町さんはそれを見てどう思いますか?』
・・・・時給900円、2時間勤務・・配達・・・。
・・・・・・・・・あ。
『・・・・・気づかれたようですね?』
「・・・・・はい・・。そんな短時間のバイト、
誰もしようと思わないですよね・・。」
一日あたり1,800円・・・。
単価がもっと良ければ別かもしれないが・・・。
『そうですねぇ、ちょっと難しいでしょうね。』
「・・・ですよねぇ・・・・。」
海苔巻さんの、そんなのんびりとした声にちょっぴり救われた私だった・・・。
第16話へつづく。
おにぎり屋たんと【事業拡大編】~第十四話~
【ランチ】
・@550円/食
・一日に4人/件→20件くらい見込みあり?(オフィス街など)
・バイト(配達要員)4人
・バイト代→@900円(1日2時間くらい)→1人あたり1,800円/日
・キャノピー(配達車両)×2台 *中古車で一台20万くらい
・自転車(配達用)×2台 *中古車なら1台1万以内
・ガソリン代などの雑費 3,000円くらい?
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先に述べていたことに加えて、さらに続きに書いていく。
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【売上】550円×(20件×4人)=44,000円/日
【材料費】44,000×30%=13,200円/日
【人件費】900円×2h×4人=7,200円/日
◆1日あたりの利益◆
44,000円-(13,200円+7,200円)=23,600円/日
(*雑費3,000円を△してだいたい 20,600円くらい?)
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自分の勝手な見積もりだが・・・一応、計算をしていたのだ。
それでいくと一日あたり20,600円くらい利益が出ると思うのだが・・・。
「ええと・・売上は勿論予想なんですけど・・・。こういう配達モノって
だいたい「○千円以上で配達料無料」とかにするので・・。
そっちの方が得だからって人を誘って注文することが多いんですよ。
なので・・オフィス街も対象にいれたら
このくらいかなって思ったんですが・・。」
家で計算をしていた時はものすごく自信があって。
本当のことを言えばもっと注文1件あたりの人数を多くして計算をしていた。
けれど・・・。
『・・・・・ふむ・・・。』
じっと、私が書いたお世辞にも「計画書」とは言えないようなメモ書きを
その道のプロの人に見つめられたら、人数はもっと減らして計算するべきだったかな・・・。
と急に弱気になっても仕方がないと思う。
「ど・・どうでしょう・・・?やっぱりどこかに無理がありますか?」
沈黙に耐えられず、おそるおそる考え込む海苔巻さんに声をかけたのだった。
第15話へつづく。
おにぎり屋たんと【事業拡大編】~第十三話~
「えっと、頭を整理しながらじゃないと説明が抜けそうなので・・。
紙に書きながら説明しますね。」
海苔巻さんに借りたレポート用紙に、手荷物をあさったら出てきたボールペンで
簡単に書き付けながら説明を行うことにしたのだった。
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【ランチ】
・@550円/食
・一日に4人/件→20件くらい見込みあり?(オフィス街など)
・バイト(配達要員)4人
・バイト代→@900円(1日2時間くらい)→1人あたり1,800円/日
・キャノピー(配達車両)×2台 *中古車で一台20万くらい
・自転車(配達用)×2台 *中古車なら1台1万以内
・ガソリン代などの雑費 3,000円くらい?
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とりあえず考えていたランチの価格と
一日あたりの注文件数(見込み)を書き出す。
そして次に配達に回ってもらう人。これはバイトを雇うつもりでいたので
その雇い入れの人数と時給単価を。
そこで問題になるのが、その人達の足となる乗り物・・・。
ちょっと痛い出費だけれど、先行投資として割り切ることにした。
・・・将来元がとれるように頑張ればいいのだし。
それに中古なら1台の値段で2台買うことができる。
ただ、全員分は無理なので近場には自転車で回ってもらうことにした。
中古なら1万を切る商品は多いからバイクよりは遥かに安上がりだ。
近場だけで注文が沢山取れるのならバイクはいらないのだが・・。
まぁ・・そこまで甘くないだろうと思う。
「とりあえず、こんな感じで・・・漠然とですけど考えていて・・・」
海苔巻さんに書いたものをボールペンで指しながら、
自分の考えを述べていく。時折、窺うように表情を見るが・・・。
(・・・ど、どんどん難しい顔に・・・・)
とはいえ、まだ説明は終わっていないので・・終わった後にどんなダメ出しが・・
っとドキドキしながら説明を続けるのであった。
第14話へつづく。
おにぎり屋たんと【事業拡大編】~第十二話~
はりきってよろしくお願いしますっ!と頭を下げたものの・・。
いざ説明となるとしどろもどろになるもので・・・。
「えっとですね・・。まず必要だと思ったのが人手、
それから配達用の足で・・。それから・・ええと・・・。」
(他になんだったっけ?)
相手に分かりやすい様にうまく話そうとすればするほど、
頭が真っ白になって後が続かない。そういえば大学時代、
ゼミでの個人発表も苦手だったなぁなんて思い出してしまった。
『小町さん、まぁ・・落ち着いてください。・・・・・そんなに固くならなくても。
私は小町さんのご近所のわんちゃんほど怖くないと思いますけどねぇ。』
私の様子に苦笑して海苔巻さんが茶化すように言った。
以前、電話で近所にやたらと吠える犬が居て
しかも自分は犬が苦手なので前を通る時はいつも緊張する、
と話したことがあったのだが・・・。
あんな世間話を覚えているなんて、という驚きと・・。
緊張をほぐそうとしてくれた心遣いが分かって・・
過度に入りすぎていた力がふっと抜けた気がした。
「・・・・ぷ・・。たしかに・・そうですね。」
私が笑みを見せたことで、海苔巻さんも安心したらしい。
その表情は続きをどうぞ、と促していたが・・このまま話しても
結局はどこまで話したのだとか分からなくなりそうだから、と。
私は・・・書く物を要求したのだった。
(・・・・ノート、持って来ようと思っていたのに・・・)
今思っても後の祭りであった。
第13話へつづく。



