けいえい知っ得: 2010年5月アーカイブ

おにぎり屋たんと【事業拡大編】~第五十話~

今回の  おにぎり屋たんと【事業拡大編】  なんと、第50話!!

 

初めてご覧いただく方は

是非 おにぎり屋たんと【事業拡大編】第1話 からどうぞ。

 

今回は、変動費の意味・固定費との違いについて学んでいきましょう。

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「つまり、そこが変動費の削減の場合との違いってことですよね。

変動費の場合はどういう利益の出方になるんですか?」

 

『おや、随分積極的な質問ですね。』

 

感心感心、となんだか本当に先生のような反応が返ってきて苦笑する。

 

「一応、成長してるんです。で、どうなんです?」

 

全てを一気に理解するのは難しいが少しずつでも内容が理解出来てくると

もっと知りたいという欲が出てくるものだと思う。

少なくとも私はそういう人種らしい。

 

『はは、まぁそう急かさないで。

小町さんの仰るとおり変動費は固定費の削減の場合とは

異なった形で利益に影響をもたらします。』

 

「・・と、なると・・・固定費で浮いた分が

直接利益に結びつくってことだから・・・

変動費の場合はそれが間接的・・・?」

 

駄目だ、対照的な言葉でごまかしたが言っていて意味が分からない。

 

『いえ、間接的にというのは少し語弊があるでしょうか。

そうですね、先程強調したポイントを思い出してください。』

 

「えっと・・100万の利益はあくまで100万円ということですか?」

 

そうそう、と海苔巻さんが頷いて肯定する。

 

『はい。例えば・・商品の価格というのは作るのにかかった

諸々の費用に加えお客様がこれくらいの値段なら

買ってくれるだろうという価格の上限を考慮にいれて

決めますよね?』

 

「はい。」

 

『もちろん、売上を伸ばすことを目標とするのか

利益を伸ばすことを目標とするのかなど、

設定する目標によって価格設定は異なってきますが、

ここではイメージしやすいこの設定で考えてみてくださいね。』

 

「・・・はい。」

 

ひそかにそんなに価格を決めるのに色々な考え方があるのか・・

と思ったのだが今はその質問はぐっとこらえる。

でないと、何を話していたのかわからなくなりそうで恐ろしい。

 

『では、その設定した価格に対して2%のコストダウンが

包装費の見直しで実現できたとしましょう。その場合・・・』

 

海苔巻さんが手元のレポート用紙に何やら書き込んでいく。

 

【おにぎり価格に対して2%のコストダウン成功

                                                          =おにぎりの年間売上×2%の利益貢献】

 

『この様な図式ができる訳です。

もし、年間売上が400万あったとすれば

内8万円が利益として増える計算ですね。』

 

「・・・なるほど・・・つまり売れれば売れるほど

利益は上がるってことですか・・。」

 

こちらへと向けられた式を見ながら、

固定費の削減との違いの意味をようやく理解したのだった。

 

第51話へつづく。

税理士法人 久保田会計事務所

おにぎり屋たんと【事業拡大編】~第四十九話~

今回は、おにぎり屋たんと【事業拡大編】第49話。

初めてご覧いただく方は

是非 おにぎり屋たんと【事業拡大編】第1話 からどうぞ。

限界利益・損益分岐点を学び計画を見直しています。

しかしなかなかうまくいきません。

そんななか前回から引き続き今回も、経費削減のポイントについてのお話。

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『さて。それでは先程からお話していたのは経費の削減のなかでも

変動費に焦点をあてたものだったんですが。

経費と呼ばれるものには変動費以外にも

まだあったことを覚えていらっしゃいますか?』

 

「えっと・・・材料費とかが変動費だったからあとは・・。

人件費とか売上の有無に関係なく発生する・・固定費、でしたっけ。」

 

おずおずと答えた。自信満々に言い切れない自分の記憶力に完敗である。

 

『はい、大丈夫ちゃんと合っていますよ。

今答えていただいた固定費ですが・・

こちらも削減することが出来れば

やはり利益を増やすことが出来ます。』

 

「あ、それはそうですよね。

ええと・・人件費は例えばうちだと家族の手を借りて

外部の手は最低限にするとか・・近場であればバイクではなく

自転車を使って燃料を浮かす・・とかでしょうか。」

 

現況に対して実現可能かどうかはこの際置いておいて。

いずれも単純ではあるが、思いついた削減方法を述べてみる。

 

『そうですね、具体的に例をあげるならその辺りが妥当でしょう。

ちなみに。変動費と今あげて頂いた固定費では

利益を生むという点では同じなのですが、

その貢献度・・まぁ影響力とでも申しましょうか、

それが全く違うということは想像できますか?』

 

「・・・いや、全然さっぱりです。

貢献度・・・どっちが得かとかそういうことですか?」

 

『どちらが得とは簡単に判断はできませんが、

経営の状況次第ではそういう見方で捉えることもありますね。

勿論、両方できるのならそれにこしたことはありません。』

 

「・・つまり・・・?」

 

分かったような分からないようななんとも言い難い表情を

自分が浮かべていることは想像に難くなかったが

余計な口は挟まずに先を促す。

 

『つまり、ですね。固定費・・ここでは仮に人件費としましょうか。

それがご家族の協力を得ることで年間100万円ほどの

削減に成功したと考えてください。』

 

ふむふむと頷きながら想像する。

 

第50話へ続く。

 

税理士法人 久保田会計事務所

おにぎり屋たんと【事業拡大編】~第四十八話~

今回は、おにぎり屋たんと【事業拡大編】第48話。

初めてご覧いただく方は

是非 おにぎり屋たんと【事業拡大編】第1話 からどうぞ。

限界利益・損益分岐点を学び計画を見直しています。

しかしなかなかうまくいきません。

そんななか前回から引き続き今回も、経費削減のポイントについてのお話。

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『ああ、そうそう。それから、交渉が上手くいったとしても

その後も情報収集は忘れないようにするといいですよ。』

 

「・・・?そうなんですか?」

 

先程の注意点をメモにとっていた私は、顔をあげて意外そうに海苔巻さんを見た。

 

『ええ。だってもしかしたら何か技術革新や新しい素材の誕生などで

もっと価格が抑えられる商品が出来てくるかもしれないでしょう?

例えば、包装費で考えなくても凄いエコな炊飯ジャーとか。

熱の伝わりが凄くいい土鍋、とか。』

 

後半はおにぎりの一番の材料であるお米に関する商品のことらしく。

小町さんの所ではどっちを使われてるんですか?なんて質問がとんできた。

 

「あはは、そうですね。うちは今は炊飯器を使ってますが・・

電気代が抑えられたら確かに助かります。

あと、炊きあがる時間も短縮されたら言うことなしですねぇ。」

 

『でしょう?それに、すぐに生かせない情報でも

後々ふと新商品のアイディアが生まれる元になるかもしれません。

常にアンテナは広げておくことをおすすめしますよ。』

 

「はい、今後はそうします。

・・・なんだか、自分で動くことに何一つ無駄なことってないんだなぁ

ってしみじみ思いました。」

 

『何事も経験、ですね。いずれ小町さんが人を雇って

店舗を大きくされた時に苦しいことも沢山あるでしょうが、

今のこの経験はきっと財産になると思いますよ。』

 

"若いときの苦労は買ってでもしろ。"

 

祖父のそんな言葉がふと脳裏をかすめ、小さく笑みを浮かべたのだった。

 

第49話へ続く。

税理士法人 久保田会計事務所

おにぎり屋たんと【事業拡大編】~第四十七話~

今回は、おにぎり屋たんと【事業拡大編】第47話。

初めてご覧いただく方は

是非 おにぎり屋たんと【事業拡大編】第1話 からどうぞ。

限界利益・損益分岐点を学び計画を見直しています。

しかしなかなかうまくいきません。

そんななか今回は、経費削減のポイントについてのお話。

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『では、もうお分かりかと思いますが・・。

小町さんはどうやったら今よりも包装費を

削減することが出来ると思いますか?』

 

にこにこと海苔巻さんが尋ねてくる。

 

「えっと、まず一つ目がもっと色々なお店の情報を集めて価格を調べて・・

その中でも品質と価格が一番手頃なものを選ぶという方法で・・。」

 

『はい、そうですね。そして・・?』

 

「はい、そして二つ目が・・・その情報を元に値切るという方法です。」

 

『そうですね。ただ、この場合は電化製品のようにあっちが安かったから

こっちも安く、という方法は少々難しいかもしれませんね。

ですから、うちはこれだけの量を仕入れるから何%か

割引をしてもらえないかと交渉してみるのが良いかもしれません。

そしてその際にも調べた価格を元にして何%の割引だったら

同じくらいの価値があるか、という事を考えると良いでしょう。』

 

「・・・なるほど・・。」

 

帰ったらさっそくネットで調べて業者をあたってみよう。

そんなことを考えていると

 

『ただし、これも良い事だけではありませんよ。

注意しなければいけないことが一つあります。

それは、過剰な仕入は在庫を抱えることに繋がる可能性がある、

ということです。』

 

「あ、そうか。いくら安く買えても商品が売れなかったら

それはそのまま在庫になってしまうんですよね。

安くする為に支払いが増えるのは本末転倒ですから、

交渉の際はそのあたりも踏まえた上で

仕入の量を提示しないといけない訳ですか・・。」

 

勿論、袋みたいな包装品は腐るものではないので

全くの無駄にはならないが・・。

そこにお金をかけてしまって後々他に本当にお金をかけたい部分に

かけられないという事態は避けなければいけないだろう。

 

気をつけます、と神妙に頷く私なのであった。

 

第48話へ続く。

税理士法人 久保田会計事務所