けいえい知っ得のブログ記事
おにぎり屋たんと【事業拡大編】~第四十八話~
今回は、おにぎり屋たんと【事業拡大編】第48話。
初めてご覧いただく方は
是非 おにぎり屋たんと【事業拡大編】第1話 からどうぞ。
限界利益・損益分岐点を学び計画を見直しています。
しかしなかなかうまくいきません。
そんななか前回から引き続き今回も、経費削減のポイントについてのお話。
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『ああ、そうそう。それから、交渉が上手くいったとしても
その後も情報収集は忘れないようにするといいですよ。』
「・・・?そうなんですか?」
先程の注意点をメモにとっていた私は、顔をあげて意外そうに海苔巻さんを見た。
『ええ。だってもしかしたら何か技術革新や新しい素材の誕生などで
もっと価格が抑えられる商品が出来てくるかもしれないでしょう?
例えば、包装費で考えなくても凄いエコな炊飯ジャーとか。
熱の伝わりが凄くいい土鍋、とか。』
後半はおにぎりの一番の材料であるお米に関する商品のことらしく。
小町さんの所ではどっちを使われてるんですか?なんて質問がとんできた。
「あはは、そうですね。うちは今は炊飯器を使ってますが・・
電気代が抑えられたら確かに助かります。
あと、炊きあがる時間も短縮されたら言うことなしですねぇ。」
『でしょう?それに、すぐに生かせない情報でも
後々ふと新商品のアイディアが生まれる元になるかもしれません。
常にアンテナは広げておくことをおすすめしますよ。』
「はい、今後はそうします。
・・・なんだか、自分で動くことに何一つ無駄なことってないんだなぁ
ってしみじみ思いました。」
『何事も経験、ですね。いずれ小町さんが人を雇って
店舗を大きくされた時に苦しいことも沢山あるでしょうが、
今のこの経験はきっと財産になると思いますよ。』
"若いときの苦労は買ってでもしろ。"
祖父のそんな言葉がふと脳裏をかすめ、小さく笑みを浮かべたのだった。
第49話へ続く。
おにぎり屋たんと【事業拡大編】~第四十七話~
今回は、おにぎり屋たんと【事業拡大編】第47話。
初めてご覧いただく方は
是非 おにぎり屋たんと【事業拡大編】第1話 からどうぞ。
限界利益・損益分岐点を学び計画を見直しています。
しかしなかなかうまくいきません。
そんななか今回は、経費削減のポイントについてのお話。
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『では、もうお分かりかと思いますが・・。
小町さんはどうやったら今よりも包装費を
削減することが出来ると思いますか?』
にこにこと海苔巻さんが尋ねてくる。
「えっと、まず一つ目がもっと色々なお店の情報を集めて価格を調べて・・
その中でも品質と価格が一番手頃なものを選ぶという方法で・・。」
『はい、そうですね。そして・・?』
「はい、そして二つ目が・・・その情報を元に値切るという方法です。」
『そうですね。ただ、この場合は電化製品のようにあっちが安かったから
こっちも安く、という方法は少々難しいかもしれませんね。
ですから、うちはこれだけの量を仕入れるから何%か
割引をしてもらえないかと交渉してみるのが良いかもしれません。
そしてその際にも調べた価格を元にして何%の割引だったら
同じくらいの価値があるか、という事を考えると良いでしょう。』
「・・・なるほど・・。」
帰ったらさっそくネットで調べて業者をあたってみよう。
そんなことを考えていると
『ただし、これも良い事だけではありませんよ。
注意しなければいけないことが一つあります。
それは、過剰な仕入は在庫を抱えることに繋がる可能性がある、
ということです。』
「あ、そうか。いくら安く買えても商品が売れなかったら
それはそのまま在庫になってしまうんですよね。
安くする為に支払いが増えるのは本末転倒ですから、
交渉の際はそのあたりも踏まえた上で
仕入の量を提示しないといけない訳ですか・・。」
勿論、袋みたいな包装品は腐るものではないので
全くの無駄にはならないが・・。
そこにお金をかけてしまって後々他に本当にお金をかけたい部分に
かけられないという事態は避けなければいけないだろう。
気をつけます、と神妙に頷く私なのであった。
第48話へ続く。
おにぎり屋たんと【事業拡大編】~第四十六話~
今回は、おにぎり屋たんと【事業拡大編】第46話。
初めてご覧いただく方は
是非 おにぎり屋たんと【事業拡大編】第1話 からどうぞ。
限界利益・損益分岐点を学び計画を見直しています。
しかしなかなかうまくいきません。
そんななか今回は、経費の削減を考えるうえで、「相場」についてのお話。
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『小町さんは相場を知っていたらどういう時に便利だと思いますか?』
私があんまりその重要性が分かっていないことが分かったのだろう。
けれど、そのまま答えを教えるのではなくあくまで答えを自分で考えさせる
ヒントに留めるあたりが海苔巻さんらしいと言えた。
「・・・う~~~ん?そうですね・・・。」
相場相場・・・と呟きながら想像する。
どんなシチュエーションの時だろうかと。
・・・・・。
・・・・・・・。
・・・・・・・・・。
「・・・・・あ、電気屋さんでのお買い物!」
思いついた!とばかりに声を出す。
家電製品を買う時は少なくとも本命の店以外にも数店舗は見て回るし、
チラシなどでもチェックしていたのを思い出したのだ。
『ああ、それは良い例えですね。では、何故そう思われたんですか?』
続いて質問が出されて、さらに考える。
「それは・・同じメーカーの製品や、違うメーカーの物でも同じ性能を持つ
製品なら少しでも安い所で買ったほうが得ですし・・」
私の言葉にうんうん、と頷く海苔巻さん。
しかし言葉を挟むつもりはないらしく、先を促すように黙って聞く体勢の様なので
そのまま言葉を続け・・・
「それに、『どこそこの店ではいくらだった』って値段を伝えたり
チラシを見せたりすると同額かそれよりも少し安くしてもらえ・・・・・・あ。」
最後まで言い切る前に、海苔巻さんの『相場を知る大切さ』の意味に気づく。
『そう、その通りです。普段の生活で普通に行っている行為なのに、
「商売」でも使わない手はないでしょう?』
「・・・そうですよねぇ・・。」
よく考えればスーパーでの買い物だって、それぞれどこでなら何が安いかを
きちんと把握しているのに。
例え何十円かの割引でも売り切れる前に手に入れることが出来たら
妙に達成感があったりする。
『【商売だから】と言う様に難しく考えないで、小町さんの普段の感覚を
経営に反映させていくので充分効果があるんですよ。
ほら、先程お聞きした余り物を出さない、というのも同じことです。』
なるほど、と今度は素直に頷いたのだった。
第47話へ続く。
おにぎり屋たんと【事業拡大編】~第四十五話~
今回は、おにぎり屋たんと【事業拡大編】第45話。
初めてご覧いただく方は
是非 おにぎり屋たんと【事業拡大編】第1話 からどうぞ。
限界利益・損益分岐点を学び計画を見直しています。
しかしなかなかうまくいきません。
そんななか今回は、経費の削減についてのお話。
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『失礼致しました。』
小さくお辞儀をしてお茶を持ってきてくれた女の子が部屋を退出する。
変な所を見られてしまったなぁと、恥ずかしいのをごまかす様にお茶に口をつけた。
ふと見れば海苔巻さんも同じようにお茶を飲んでいて、苦笑する。
ずっと説明しっぱなしでのどが渇いたのだろう。
『・・・・では、先程の続きと参りましょうか。』
私が茶碗を茶托へと戻したのを見計い、すでに湯呑みを置いていた
海苔巻さんからそう、声がかかった。
「はい。お願いします。えっと・・・さっきまでお話して頂いたのは
【経費の削減】について、でしたよね。」
頭を整理しようと確認の為に口に出す。
頷く海苔巻さんを見ながら、包装費の削減などの話を思い出していく。
『はい、そうですね。ちなみに、先程妥協したくないと
仰っていたおにぎりの袋ですが・・』
「・・・?はい。袋がどうかしましたか??」
『あれは沢山のお店をご覧になって、値段を比較してから
決めたものでしょうか?
それとも、見つけてからわりとすぐに決めたものでしょうか?』
その問いかけに、少し記憶を巻き戻してみる。
「・・ええっと・・・そうですね。同業者のツテなどは無かったので
手っ取り早くネットで検索をして・・・条件に合うのを見つけてすぐ決定、
という感じだった気がします。」
そんなに大きな違いなんて無いだろうと思ったのだ。
『ああ、そうなんですか。
では、そこにも経費削減の余地が残されていますよ。』
「・・・そうなんですか?・・・でも・・」
『"大きな違いなんてない"、ですか?』
台詞をとられて、うっとつまる。
「・・は、はい・・・。違っていても何十円とかの差じゃないかなって・・。」
『ははは、確かにそうかもしれません。
でも、もしかしたらそうじゃないかもしれない。
それに、例え価格に大きな違いがなくても抑えられるものは
抑えた方がやはり売上UPに繋がります。』
「・・それはそうかもしれませんが・・・。」
歯切れの悪い返事を返す私。
しかし、その返事も想定内だったのか特に難しい顔をするでもなく
海苔巻さんが言葉を続ける。
『ふむ・・。少々面倒に感じられるかもしれませんが、
沢山お店を見て回って市場の相場を知ることも大切なことですよ。』
「相場を・・・?」
安いものを見つける為だけではない、ということなのだろうか。
海苔巻さんをそっと窺うが表情から言葉の意味を読み取るなど
という事が出来る訳もなく。
大人しく説明を待つことにしたのだった。
第46話へ続く。
おにぎり屋たんと【事業拡大編】~第四十四話~
今回は、おにぎり屋たんと【事業拡大編】第44話。
初めてご覧いただく方は是非 おにぎり屋たんと【事業拡大編】第1話 からどうぞ。
限界利益・損益分岐点を学び計画を見直しています。
しかしなかなかうまくいきません。 売上について、見直ししています。
その最中、出た考え方を褒められた小町さん。
どういうところがよかった引き続き見てみましょう。
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『なるほど・・。そこは美味しいおにぎりを食べてもらいたい
という小町さんにとってははずせないポイントですね。』
返ってきた答えに、ほっとする。
自分の・・経営理念、という程大層なものではないが
一番大切にしていることでもある。
そこを汲んで貰えたのはなんだか嬉しかった。
「はい。他に比べて高いと言っても・・数百円の差だったので・・。
もし削らないといけないとすれば他の所で何か無いかな
と思うのですけど・・。」
材料はほぼ、無駄はない。
包装、にかける分も・・ここは妥協はしたくない。
となると・・後は・・?
『そうですね。となると・・。おにぎり以外の商品の
包装素材などでしょうかね。
小町さんは包み紙は使いますか?
そう、自社マークが入っているような。』
「あ、はい。時々包装をお願いされることもありますので。
手提げの紙袋とかもあります。」
それをどう見直すのだろうか、と首を傾げる。
『包装は商品価値を高めるアピール手法の一つではありますが、
売上にどこまで影響を及ばせているか、それが適正なのか、
ということも見直すポイントになるんですよ。』
「・・・はぁ、というと・・具体的にはどうしたら・・?」
『そうですね、例えば素材自体の見直し。
そして印刷手法の見直しなんかがあげられるでしょうか。』
「素材自体というと・・例えば高級そうな和紙を使っていたら
それをワンランク下げる、とかですよね。でも印刷手法っていうのは・・?」
いまいち絵が浮かばず頭の中が「?」だらけになる。
『ああ、それはですね。包装用ですから当然、印刷には黒以外にも
様々な色を使いますよね。その色が多ければ多いほど、
指定する柄も手が込めば込むほどお値段も高くなります。
ですので・・』
「そうか。色を単色刷りにするとか、もしくは何かマークや
ロゴのデザインを特注しているなら簡素化させるということですね!」
ようやく納得がいって思わず海苔巻さんの説明を待たずに話してしまい・・
「・・す、すいません。つい。」
『いえいえ、そのとおりなのでどうぞお気に無さらずに。』
再びお茶を替えに来てくれた女の子に、
ぺこぺこと謝る現場を見られたのは・・
少しだけ、恥ずかしかったかもしれない。
第45話へ続く。



