所長: 2009年3月アーカイブ
景気回復のシナリオ①
今日は、最近の新聞報道やTVを見ていて気がついたことを書きます。
結構、多くの紙面や時間を使っているのは、政治ネタが多いようです。
そして、その論調は、政治に対する失望を訴えているものがほとんどです。
一向に出口が見えない金融危機や不景気、政治への期待感の裏返し
だと思いますが、そもそも、これらの問題は政治で解決できるものなのか、
疑問です。
欧米各国の財政出動や金融対策も掲載され、
そして日本と比較されることが多いようです。
ただ、20年前のバブル崩壊時に日本が打った手と
あまり変わりなく、唯一、スピード感が違うことでしょうか。
この事は、政治では決定打が打てないことを意味しているように見えます。
一方で、各企業の動向が、特に新聞紙上よく掲載されています。
決算予測は7割程度が悪化しているようです。
そこで私が注目しているのは、
数字よりも各企業の今後の動向、対応策です。
多くの企業がこの危機に直面して、矢継ぎ早に対策を打ち出しています。
・生産調整のための工場閉鎖
・非正規社員の解雇
・ワークシェアリング
・人事異動
・環境分野への集中投資
・得意分野への特化
・技術融合のための企業合併や提携
・・・・・・などなど
とても書ききれないほど盛りだくさんです。
頼もしくないですか?
政治が空回りしようが、援助がなかろうが、
各企業は独自に素早く対策を実施しようとしています。
その中には後生に称えられるほどの素晴らしい対策が
必ずあると思っています。平時にも活用できる対策が一杯ありますので、
しっかりと記録しておきたいと思っています。
これらの対策が功を奏して企業の業績が上向くことが、
景気対策のシナリオの一つめではないでしょうか。
長くなりますので、次週に続きます。
税理士法人 久保田会計事務所
税理士 久保田博之
貸し渋り対策
金融機関による「貸し渋り」、「貸し剥がし」により倒産する企業が
増加している、と報じられています。
報道だけを見ていると、かなり健全な企業であっても資金繰りに詰まり、
新規融資もなく破綻しているように感じています。
しかしながら、私が関与する案件では、そのような事例は見当たりません。
運が良いのか、京都の金融情勢が安定しているのか、判りませんが、
確かに見当たりません。
ただし、健全でない企業から融資が引き上げられたり、
新規融資がなされないことはよくあります。当然と言えば当然でしょう。
金融機関も営利企業です。無理な貸付をして回収が不能となった場合、
だれも責任はとってくれません。いくら公的資金や劣後債により
国や日銀が貸し出しを要請したところで、
最終的に不良債権化した場合のつけは、
やはり貸手の金融機関に回ってきます。
そして、金融機関が破綻した場合には、多くの借手である
健全な企業の資金提供に支障を来たし、
さらに一般預金者の預金も一部返還不能になってしまいます。
そうすれば、金融機関の融資に問題が無かったのかが、
たちまちクローズアップされます。
政府、日銀は資金さえ金融機関に提供すれば、中小企業にお金が回り、
企業の倒産を回避できると思っているのでしょうか。
そんなことでは、何も解決しないのは目に見えています。
重要なことは企業が本気で収益モデルを見直し、
新規融資を受けることができる企業に変わることであり、
きっちりと営業利益が出せる企業になることです。
そうすれば、企業再生支援を受けることも可能になります。
また、貸し渋りや貸し剥がしを受けることもなくなるでしょう。
昨年後半の緊急融資対策により資金繰りが一息ついた中小企業も
多いと思いますが、ここで安心することなく、
資金がある間に収益モデルをしっかり見直して欲しいと、折に思っています。
世の中が大きく変わっているのですから。
また、国が応援しているから、と安易に融資を期待することは
とっても危険です。
緊急融資だって、いずれ返済期日がやってきます。その時どうしますか。
営業利益の出せない企業からの融資の引き上げは、
貸し剥がしでも何でも無い、と胆に命じるべきです。
えらそうな事ばかり書きましたが、経営者の方が必死に歯を食いしばって
努力されていることは判っています。
でも、収益モデルの見直しに消極的な方が多いのが心配です。
かなり辛辣な文章になったかもしれませんが、
全ての企業と人が継続発展されることを願っていますので、
どうかお許し下さい。
税理士法人久保田会計事務所
税理士 久保田博之
会社と社員の一体感
松徳ガラスという会社をご存じでしょうか。
「うすはりガラス」と言えばピンとくるかもしれませんね。
極薄のガラスでできたグラスなどの
ガラス製品を製造されている会社です。
このグラスで飲むビールは本当に最高です。
持った瞬間空気のような軽さにまず驚き、
その後注がれたビールの味がなんとも美味しいグラスです。
今日の話は、お酒の話ではありません。
先日、この松徳ガラスさんがテレビで紹介されていました。
今回の不況を長年かかって養われた
匠の技で乗り切る老舗会社の紹介番組です。
一度、ホームページ(http://www.stglass.co.jp/index.html)
をご覧頂ければ、いかに、すごい職人の技により製造されているか、
判っていただけると思います。
この美術品ともいえるグラスの売れ行きがすごいらしいです。
番組では、ここまでになられるまでの苦労話などが
紹介されていたのですが、その一つに、感動の一話がありました。
この会社でもかつて、売れ行き不振に喘いだ時期があったそうです。
経営者のかたは、廃業も視野に入れざるを得ない状況で
悩まれていたようです。
その時、熟練の技を持つ職人の方たちから、
「給料はなしでも、このうすはりガラスの製造を続けたい!」
との申し出があり、無事、危機を乗り越え、
今日に至ったと、話されていました。
どうですか。すごい話だと思いませんか。私は本当に感動しました。
この不況を乗り越える知恵は、ここにあるように思います。
このように書くと、単純に、賃金カットを勧めているように
誤解されると困るのですが、経営者をはじめ、そこに働く人が、
給料がなくても働きたいと思える会社になることが、
まず一番大事なことだと感じました。
ほとんどの会社が、全員無給で働けば(実際には最低賃金が
法律で決まってはいます)利益はでるはずで、事業の継続も可能です。
大手企業では、春闘と言われる労使交渉がきっちり行われ、
経営者と社員が、会社と社員が少ないパイの取り合いを
しているように見えます。
一方、中小企業の場合は、経営者の顔も見えやすく、
会社と社員と経営者が一体感を持ちやすいのではないでしょうか。
一体感を持ってこの不況に立ち向かい、そして生き残れば、
きっと明るい将来が約束されていると思います。
そして、そのために重要なのは、会社の経営理念であり、
経営者の考え方だと思います。
だれもが無給でも働きたいと思える会社になるために。
言うは簡単、ですが、私も、そこを目指して頑張りたいと思います。
では、また次回に!
税理士法人久保田会計事務所 税理士 久保田博之
情報の入手方法
今さらながらですが、皆さん、何から情報を入手されてますか?
新聞、テレビ、ラジオ、ネット、携帯、本、雑誌、研修会、講演会、対話、
いろいろあります。
私も、ブログを通じて、有益な情報発信を心がけるようになってから、
様々な媒体から、気になる情報の入手を試みています。
そこで、少し気になっているのが、情報には一次情報と、
誰かから聞いた二次情報があることです。
一次情報は、何も加工されてませんので、とっても有益な情報ですが、
入手することは、相当困難で、実際に私たちが手に入れている
情報の多くが、二次情報です。
つまり、一次情報を入手しただれか(メディアなど)が、
発信している情報です。
私のブログも皆さんにとっては、当然、二次情報に位置づけられます。
怖いのは、二次情報は伝える側の意図に左右されて加工されてしまいます。
それは意識的な場合と無意識の場合があると思われます。
従って、誰が発信したか、その発信源はどのような思想や意図を
持っているかを注意しながら情報を分析しないと、同じ情報でも、
全く違った解釈をしてしまいます。
くれぐれもご注意下さい。
今回は、確定申告作業に追われて、
少し中途半端な情報発信になってしまいました。
では、また次回に!
税理士法人久保田会計事務所 税理士 久保田博之



