PDC支援事業部: 2009年3月アーカイブ
「Changeと経営計画」№4
PDC支援事業部です。
今月は「Change=変化」と「経営計画」について書いてきました。
激変し続ける社会環境への対応の仕方についてふれてきましたが、
ほんとに世の中の全てのものや秩序が"変わって"しまうのでしょうか?
仏教に「無常」という概念がありますが、森羅万象が
常に一ヶ所に留まることなく変化している様をいっていますが、
その反対には絶対に変わらない「真理」というものがあり、
その「真理」からみたときに、この世は「無常」なのでしょう。
少し難しい話になりましたが、この話いくら紙面があっても
足りませんのでこのへんにしときますが、
要するに、
どんなに社会環境が激変しようとも変わらない「真理」がある
ということが言いたかったのです。
作家五木寛之氏はその著書「人間の関係」のなかで、
その変わらないものを「人間の関係」と書かれておりますが、
私はそれを「人が人を思いやる心」ではないかと思いました。
そしてその基本となるのが「親子」の関係ではないでしょうか?
人は"おぎゃあ"と生まれて初めて接する「人間の関係」が
「親と子」なのです。親が子を慈しみ、子が親を慕う心は、
あらゆる生き物の基本であるのですが、
その基本が歪められているのが現代社会であり、
それによって様々な悲惨な事件がおきているのです。
少し話が横道にそれましたが、変わっていくものと変わらないもの
を見極め、自分にとって変わらない「もの=真理」のレベルを高めて、
変わる「もの」にどのように対処していくかを真剣に考えることが、
激変し続ける社会環境を生き抜く方法ではないかと思います。
即ち「自己革新」し続けることが個人にも企業にも求められるのです。
そして経営計画は、
企業にとってその「変化」と向き合う絶好の機会なのです。
単に変わることが大事なのではなく、「どう変わるか!」が重要です。
この激変し続ける社会環境と真摯に向き合い、
「どう変わるか!」を「変化」に流されることなく、
また「変化」から逃げることなく一生懸命考えれば、
必ず素晴らしい未来が待ち受けていることと思います。
「Change」の"g"を"c"に変えると「Chance」なのです。
「Changeと経営計画」№3
PDC支援事業部です。
前回は、
激変し続ける社会環境の個人の対処方法について考えてきました。
今回は、
組織・企業のそれに対する対処方法について考えてみたいと思います。
企業の場合も基本的には一緒です。
結論から申しますと、
「P-D-C」の経営サイクルをしっかり確立することだと思います。
それに加えて組織・企業に求められるのは、
トップ又は幹部の強い"リーダーシップ"です。
業績が順調なときは、「マネジメント」をしっかりしていれば良いのですが、
激変し続ける社会環境に於いては、その場その場の判断が求められ、
強いリーダーシップが必要となってくるのです。
そして、そのトップや幹部は高い価値観に裏付けされた
人格者でなければなりません。
このことは次回で詳しく触れることにして、
前回の内容を企業版でまとめてみましょう。
1.現状を知る
財務分析・風土分析で、会社の現状を正しく把握してください。
専門家や第三者に依頼するのも良いでしょう。
そして、その現状から逃げずに受け入れてください。
2.目的を明確にする
「目的」のない組織は基本的には存在しないと思います。
起業の時の思いや、先代から引き継いだ思いであったり、
今考えていることでもかまいません。
先ずトップが明確な目的を持つことです。
そしてそれが組織全体に浸透しているか?
激変し続ける社会環境に耐えうる普遍性を持ち続けるか?
をしっかり検証して下さい。
3.経営計画を立て実行する
やるべきことが決まれば、その目的達成のための計画を立て
実行あるのみです。激変し続ける社会環境において、
行き当たりばったりでは太刀打ち出来ません。
前項の1.2.を踏まえた行動計画に裏付けされた
数値計画を立てることが肝要です。
4.実行したことを検証する
P-D-Cは、「仮説」-「実践」-「検証」とも言われていますが、
「検証」するこ とで、必ず新しい「仮説」が生まれるはずです。
経営者の中には、「経営計画を立てると売上が上がるのか?」
「経営計画を立てると利益が出るのか?」
「経営計画立てる暇があったら一件でも営業に回った方が良い。」
等々を仰る方がいますが、確かに経営計画を立てただけでは
売上も上がらないし、利益も出ません。
しかし、この激変し続ける社会環境下だからこそ、
良く考えることが必要になってくるのです。
人間の脳は、良く考えたことを蓄積する能力を持っているそうです。
そして何かの判断に迷ったとき、その蓄積された脳の引出から
無意識に飛び出してくるそうです。
これがいわゆる「天の声」とか「神の声」と言われているものかも知れません。
大量生産・大量消費に慣れ親しんだ我々マニュアル人間にとって、
良く考える時間と場所を持つことは大事なことであり、
経営計画は、企業が自身の過去・今・未来を良く考える
時間と場所ではないでしょうか。
そしてしっかりとした経営計画を立て実践していくことが、
激変し続ける社会環境生き抜く近道だと思います。
「Changeと経営計画」№2
PDC支援事業部です。
前回は、社会環境が激変し続けていることについて触れました。
では、我々はこの激変し続ける社会環境に
どう対処していけばよいのでしょうか?
先ず第一に「現実」あるいは「今」をしっかり見据えることです。
人は放っておくと楽な方に行く性質があるようですが、
自分がおかれている状況をしっかり理解することは、
何をするにおいても最も大事なことだと思います。
「そんな暇はない。」とか「現実をみたら逆に暗くなって何も出来ない。」
とか仰る方がいますが、それは正しく現実逃避に他なりません。
先ずは現状を正確に受け入れることです。
次に、自分の存在と何をすべきかを決めることです。
自分はどこから来たのか? 何故存在しているのか?
時には「自分の生きるを問う」ことも必要だと思います。
また、自分のルーツを探るのも一考でしょう。
この世に存在しているもので不必要なものはないと思います。
ただそれを自覚しているか、否か、で大きく違います。
自分の存在を自覚し、
「何をなすべきか? 何をしたいのか?」
を明確に決めることです。
即ち、「自分の軸を持つ」ことが大事だと思います。
そして、すべきことが決まれば実行に移すことです。
過去の歴史を紐解いてみても、
名を残した英雄達の実行力には目をみはるものがあります。
昨年のNHKの大河ドラマ「篤姫」は記憶に新しいと思いますが、
明治維新の英雄達(勝海舟、西郷隆盛、坂本龍馬、大久保利通等々)の
行動力が時代を変えたことは間違いのない事実でしょう。
余談になりますが、「篤姫」の視聴率は
過去の大河ドラマの中で最高の視聴率(平均26%)だったそうです。
これは激動する現在とダブっているところがあり、
「何とかしなければ・・・」と考えてる人がいることの表れではないでしょうか。
最後に実行したことの検証をすることです。
「反省」といえば何かあまり良いイメージしかありませんが、
それは「反省」=「後悔」ということが浮かんでくるからではないでしょうか。
本来「反省」とは自らを省みることです。
ここでいう「検証」とは、自分の行動が信じた信念に照らして
間違っていないかどうかを確認することです。
やはり、人生に於いてもPDCサイクルをしっかり確立することが、
激変し続ける社会環境に対応する方法だと思います。
次回は企業の対処方法を考えます。
「Changeと経営計画」№1
PDC支援事業部です。
今月は「Change(変化)」と「経営計画」について、
4回にわたって考えてみたいと思います。
そこで、第1回目は「Change(変化)」についてです。
「Change」といえば、今年1月に正式に就任したアメリカの
オバマ大統領が盛んに演説の中で発していた言葉です。
(最近は少しトーンダウンしているようですが・・・)
また、日本においても昨年(平成20年)の
漢字に選ばれたのが「変」でしたね。
では、この「Change」=「変化」は本当に起こっているのでしょうか?
勿論、社会環境は "激変"しています。
経済界においては、
昨年のアメリカのサブプライム問題に端を発した世界金融危機、
日本では「トヨタショック」に代表されるように、
今まで日本経済を支えてきた有名企業が1年で赤字に転落し、
連日そのリストラ策が新聞紙上に発表され、
雇用情勢は悪化の一途をたどり、
下請け企業である中小企業は売上が激減し、
金融機関の不良債権残高は6年半振りに増加に転じたようです。
まさしく百年に一度の経済危機です。
またわが国の政治においても、
毎年変わる総理大臣に象徴されるように、
まともな政治家はいないのか? と思わせるぐらい
危機的状態が続いています。
そして別に目を転じれば、企業倫理崩壊による
偽装・粉飾等々の事件は後を絶たず、詐欺・殺人等々
目を覆いたくなるような凶悪事件も連日報道されています。
「ほんとにこの国はどうなってしまうのだろう?」
「人類はどこに向かって歩いているのだろう?」
と思われている方も多いでしょう。
あっ!暗いニュースばかりなのに、
また暗いことばかり書いてしまって申し訳ありません。
でも皆さん本当にこの社会環境の "激変"を肌で感じていますか?
自分のこととして捕らえていますか?
戦後の日本は経済復興を経て、高度経済成長、バブル景気と
一応裕福な国?になりました。何とか生活も出来ます。
この社会環境の "激変"を「わかっちゃいるけど・・・」とか、
「そのうち誰かが変えてくれる。」と思っていませんか?
社会環境はまさしく "激変"し続けています。
その事実を理解し、自分のこととして捉え、どう対処していくかを
真剣に考える必要があると思います。
これは企業においても同じことが言えるでしょう。
次回ではその対処の仕方を私なりに考えたいと思います。



