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管理会計による試算表の分析

2018年09月26日

経営支援事業部

こんにちは、経営支援事業部です。

今回は、管理会計による試算表の分析についてお伝えします。

皆様試算表を見る際に、どういった点に注意されているでしょうか?

昨年と比べて売上が上がった、もしくは下がった、売上総利益がいくらで、

経費がいくらかかって、営業損益がいくらだった...

確かにその試算表の見方は、間違ってはいません。

しかし、それでは実績を分析し、今後の方針を決めていく上では不十分です。

そもそも試算表は、財務会計にそってつくられており、

その目的は金融機関や税務署といった第三者へ開示するためです。

対して、管理会計とは第三者へ開示することを目的としたものではなく、

会社が内部で管理を行うためのものです。

同じ試算表でも管理会計目線により分析を進めると

普段とはまた違った見方ができます。

例えば売上高です。

売上高が昨年と比べてどうだったか、というのももちろん重要ではあります。

しかし、そもそも今期いくら売上が必要で、その数値に対してどうだったか、

ということを考えていく必要があります。

今期の売上目標の立て方は会社によって変わってきますが、

例えば単純に返済可能売上高でみていきます。

返済可能売上高とは、その名の通り、

借入金を返済して行くために必要な売上高のことです。

この計算の仕方は下記の通りとなります。

①(借入金返済額-減価償却費)÷(1-0.3(法定実効税率))

→必要となる税引前当期純利益が算出されます

②(①+固定費)÷限界利益率

→年間の返済可能売上高が算出されます

この返済可能売上高が算出されれば、

試算表報告時点で、売上が返済可能売上高に足りているか、

足りていなければあといくら必要なのか、

その不足売上高を埋めるために今後どういう方針で動いていくか、

とさらに深い分析が可能になります。

※限界利益率とは「(売上高-変動費)÷売上高」で算出され、

変動費とは売上の増加に応じて増えていく経費(仕入高や発送費)、

固定費とは売上が増加しても一定の経費(地代家賃、保険料等)になります。

これらの数値は、試算表にのっていますが、

どれが変動費で、どれが固定費で、限界利益率はいくら、とまでは書いていません。

しかし数値を分析していけば、試算表からこれらの数値は算出することが可能です。

ただし、試算表上から読み取れる数値は、

一つの勘定目に複数の経費が混在しているため、あくまでも概算です。

しっかりと分析を進めて行くためには、第三者への報告のための財務会計ではなく、

自社の経営管理を行うための管理会計をしっかり導入していく必要があります。

当事業部では、管理会計を駆使し、会社の過去の分析から、

そこから導き出された数値をもとに未来の計画策定まで、

会社の経営をサポートするお手伝いをさせて頂いております。

もし、現状分析や今後の経営方針についてお悩みの方がいらっしゃいましたら、

どうぞお気軽にお問い合わせ頂ければ幸いでございます。

              
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