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おにぎり屋たんと【経理編/本編】~第七話~

2009年02月21日

おにぎり屋たんと【経理編/本編】~第一話~では、

おにぎり屋の小町さんが会計事務所を訪ねてから早3週間。

徐々に事務仕事にも慣れた様子です。

 

おにぎり屋たんと【経理編/本編】~第二話~

からはすこし時間を巻き戻して、

会計事務所に訪問したときの模様をご覧頂いております。 

 

引き続き初めて会計事務所を訪れた小町さんをご覧下さい。

 

*******************

 

『たいていの場合、現金というものは盗難にあったり、

火災にあったりといったリスクが考えられますので、

普段から手元にはできるだけ置かず銀行に預けておくものなんです。』

 

・・・・そうなんだ。いつでも手元に、とか、ある程度貯まったら、とか

そういうものじゃないんだ・・。

 

『とはいえ、やはりちょっとしたお客様がお見えになった場合に

必要な茶菓子代や仕入に必要な交通費など

細々した支払があることが考えられますよね。』

 

たしかに。

大金は必要ないけれど、少額の支払いはちょこちょことあるだろう。

そう思い、小さく頷く。

 

『けれど、その都度金庫を開けてから現金を出すのでは面倒ですし、

いちいち出金の処理をしなくてはならないなど、事務上手間がかかります。』

 

・・・・・いまいちピンとこない。

 

「・・・あの、金庫を開けて現金を出すのが

どうして手間がかかる、になるんですか?」

 

別に普通のことの様に思える。

それに別に出金の処理なんて後で

時間のある時にすれば良いだけだと思うのだけれど・・。

 

『ああ、そうか・・そう思いますよね。すみません、説明不足でしたね。』

 

海苔巻さんが苦笑する。

・・・・うう、経理に関してド素人で申し訳ナイデス・・・。

 

『ええとですね、「現金」というものは管理を厳しくする必要があるんですよ。

ですので、帳簿残高と実際の残高の照合は毎日すべきで、

その為には出金があった場合の会計処理も

速やかに行う必要がある、ということなんです。』

 

まぁ、あくまで理想、という感じなんですけれどね、と海苔巻さんが笑う。

 

「・・・はぁ、そうなんですか・・。初めて知りました。」

 

それは確かに面倒そうだ。

小規模の店(1人)でしている私がそう思うのなら、

従業員がいるようなお店だったらもっと大変に感じるだろう。

 

『そう言う意味で、「手間がかかる」ので・・それならば、

と週末、もしくは月末などにまとめて処理することが出来るように

設けられたものが「小口現金」だと思って頂ければ良いと思います。』

 

「・・・なるほど・・・。それにすれば『現金』のように

いちいち気にしなくていいってわけですね。」

 

『・・・そういうわけでも・・いえ、はい・・

まぁそんな感じだと思って頂ければ・・。』

 

海苔巻さんは私の言葉に苦笑気味だ。

・・・・なんか変なことを言っただろうか・・???

 

『それでは、小口現金についてなんとなくイメージを持ってもらえた所で、

その処理の仕方をお話しましょう。』

 

そういえば、その都度じゃなくていいっていうのなら

帳面とかはどうやって書けばいいのだろうか。

私はひとつ頷くと、続く説明に耳を傾けたのだった。

 

第8話へ続く。 

              
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