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おにぎり屋たんと【経理編/本編】~第十七話~

2009年05月02日

今回のおにぎり屋たんと【経理編/本編】は第17話!!

 

今回の「たんとさん」は、預金通帳の詳しい運用について学んでいるようです。

 

おにぎり屋たんと【経理編/本編】~第一話~では、

おにぎり屋の小町さんが会計事務所を訪ねてから早3週間。

徐々に事務仕事にも慣れた様子です。

 

おにぎり屋たんと【経理編/本編】~第二話~

からはすこし時間を巻き戻して、

会計事務所に訪問したときの模様をご覧頂いております。

 

引き続き初めて会計事務所を訪れた小町さんをご覧下さい。

 

*******************

 

『最初に言っておく事としては、

商売用の通帳は沢山はいらないということです。

増えれば増えただけ手間もかかりますしね。

・・・もっとも、この点に関しては小町さんは大丈夫だと思いますが。』

 

笑いながら海苔巻さんが言う。

 

「・・・すいませんってば・・。」

 

・・・自分の頑固さが恨めしい。

 

『はは、こちらこそすいません・・つい。ええと、話を戻しますね。』

 

そうしてクダサイ。

 

『それでは、新しく商売用の通帳を作ったとして聞いてくださいね。』

 

頷いて先を促す。

 

『まずは・・・そうですね、生活費の説明から。』

 

「生活費、ですか?」

 

店の話になると思っていたので少し意外に感じた。

 

『そうです。商売するにしても基本の生活が成り立ってないと

何も出来ないでしょう?』

 

それはそうだ。

 

『ですから毎月、定額の給与相当分を

商売用通帳から生活用の通帳へ振り替えるように

してくださいね。』

 

頷いてメモをとる。

 

『次に通帳を使用する上での注意なんですが・・・。

個人の物の購入や、支払は必ず生活用の通帳から出金すること。

決して商売用から出金してはいけません。』

 

「・・・分けた意味、なくなりますよね。」

 

『そうなんです。それから、銀行への記帳はこまめに。

そうですね・・・10日に一度くらいは行く方が良いでしょう。』

 

「・・・そうなんですか?」

 

別にいいんじゃないかという気がするが・・。

 

『何故かと言うとですね、記帳したからと言って

必ずしも摘要に印字がある訳ではないからなんです。』

 

「え、そうでしたっけ?」

 

・・・あまり通帳の摘要欄をまじまじと見たことが無く、思い出せなかった。

公共料金や電話代くらいは記載があったのは覚えているが・・。

 

『はい、空欄なこともあります。ですから、記帳をしてみて印字がなければ

その場でメモを取っておいたほうが良いでしょう。

後になればなるほど処理が大変で、面倒に感じると思いますから。

・・・それに。』

 

「・・・それに・・?」

 

言葉を区切る海苔巻さんに視線を向ける。

 

『小町さんは記帳自体を全くしないで放っておくと、

どうなるかご存知ですか?』

 

「・・・?いえ・・・普通に印字されないんですか?」

 

『それがされないんですよ。

その場合、最悪「まとめ記帳」というものになります。』

 

「まとめ記帳・・・。というからには・・合計ですか・・?」

 

はじめて聞く言葉に首を傾げる。

 

『はい、どれだけ沢山の取引があったとしても・・

どれだけ長期間でも・・・合計一本で表示されます。』

 

「・・・そうなんですか・・・。」

 

それは・・困る。非常に困る。

内訳が全くの不明、ということなのだから・・

摘要が空欄とかのレベルではない。

 

『この場合、銀行さんにお願いしないと

 いけないことになりますから・・・。
注意してくださいね。』

 

「・・・はい、こまめにします・・・。」

 

(知らんことがいっぱいやわ・・。家帰ったら整理せんと・・・。)

すでに数枚目となったメモには「記帳はこまめに!」と付け足し、

二重線を引いておくことにしたのだった。

 

第18話へ続く。

              
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