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偉大な中小企業

2009年12月14日

自らのことを「中小企業のおやじ」と称される

スズキ自動車の鈴木社長。

 

実際に中小企業でないのは皆さんご存じのとおりですが、

スズキ自動車の動きの早さは、まさしく中小企業並み、

若しくはそれ以上の早さです。

 

この度、インドで絶大なシェア(なんと50%超)を誇るスズキ自動車は

同じく新興国の雄である中国で絶大なシェアを握る

ドイツのフォルクスワーゲン社と資本提携に合意されました。

 

ますます重要性を増す新興国での販路拡大と

電気自動車などの新技術の獲得を目指してのことだそうです。

 

こんな事はそう簡単には実現しません。

一役員がいくら将来に向けての危機感を訴えたところで、

インドで50%を超えるシェアを握る会社が、

世界的な大手の傘下にはいるような資本提携は、

あぐらをかいた役員会で否決されるか、結論が先延ばしになって

実現しないのが普通です。

 

そこを、この段階で一気呵成に提携までもっていかれた

鈴木社長の手腕は本当に素晴らしいものがあります。

 

鈴木社長は一旦会長に退かれていましたが、

昨年のリーマンショック後に社長に復帰されました。

その際に出されたコメントは、「今回の不況は、

過去にオイルショックを経験した自分でないと乗り越えられない。

決して、現在の役員陣がふがいないのではない。」というものでした。

 

この時の人事の決断も他社よりはかなり早かったと記憶しています。

 

この鈴木社長が率いるスズキ自動車は、

まさしく「偉大な中小企業」だと思っていましたが、

何と、世界一の販売台数を持つ自動車グループになられました。

これからは、いくら「中小企業のおやじ」と言われても

違和感がでてしまいますが、

スズキ自動車の今後の展開を楽しみに見ていきたいと思いました。

 

税理士法人 久保田会計事務所

              
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