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おにぎり屋たんと【事業拡大編】~第四十話~

2010年03月20日

今回は、おにぎり屋たんと【事業拡大編】第40話。

 

初めてご覧いただく方は是非

おにぎり屋たんと【事業拡大編】第1話

からどうぞ。

 

限界利益・損益分岐点を学び計画を見直しています。

しかしなかなかうまくいきません。

売上について、具体的に見直ししています。

あらためて、お客様の立場になって考え出した小町さん、

その後・・・

++++++++++++++++++++

 

『ぼた餅が売れるかどうかはさておき。そういう発想は

大切だと思います。着眼点も良いと思いますよ。』

 

やはり前者の意見だったらしく・・・

ぼた餅案はあっさりと「さておかれて」しまった。

 

「海苔巻さんって結構容赦ないですよね・・・。」

 

少しばかり不服ではあったが、いくら【甘味】とは言え流石にちょっと若者向けでは

ないかもしれないと思っていたのでそう言うだけに留めておく。

 

『いや・・はは・・。実はぼた餅はそれ程得意ではなくて・・。』

 

「ああ、もしかして洋菓子の方がお好きなタイプでしたか。」

 

それ以前に男性だから甘味自体が得意ではない可能性に思い当たる。

自分の苦手なものだと大衆受けするしないの予想は普通より

判断しづらいのかもしれない。

 

『いえ、甘いものは好きなんですが

ご飯とあんこの組み合わせが苦手でして・・』

 

「ああ、そういう人って結構いらっしゃいますよね。

うーん、でもそうするとやっぱり難しそうでしょうか。

ぼた餅だと余りご飯をそのまま使えるし、お客様にも喜んで貰えて

一石二鳥だと思ったんですけどねぇ・・。」

 

そう呟くと、『おや』という表情を海苔巻さんが見せる。

 

『なるほど、それを考えての「ぼた餅」でしたか。

小町さん、その考え方はたいしたものですよ。』

 

「い、いきなりなんですか?」

 

出来の悪い生徒から一転、突然褒められてどきどきする。

春彼岸にうちでは皆で『牡丹餅』を、秋彼岸には『お萩』を作っていた。

最近はスーパーなどで「懐かしの・・」等とシールが貼られて

売られているのを目にするが、私にとっては馴染み深い食べ物で。

だから、特別凄い発想をした訳ではなかったのだが・・。

 

『いえ、残りご飯を使うと言ったでしょう?それも大切なポイントなんです。』

 

それについてはもう少し後でお話しようと思っていたのですが、

と笑う海苔巻さんに。

 

「また、予定をずらしてしまいましたね。」

 

すみません、と私も笑って。

続けて順番の入れ替わった話を聞くことになったのだった。


 

第41話へ続く。

税理士法人 久保田会計事務所

              
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