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おにぎり屋たんと【事業拡大編】~第四十一話~

2010年03月27日

今回は、おにぎり屋たんと【事業拡大編】第41話。

 

初めてご覧いただく方は是非

おにぎり屋たんと【事業拡大編】第1話

からどうぞ。

 

限界利益・損益分岐点を学び計画を見直しています。

しかしなかなかうまくいきません。

売上について、見直ししています。

その最中、出た考え方を褒められた小町さん。

どういうところがよかった見てみましょう。

++++++++++++++++++++

『ちょっと先程の単価のお話の間に別の話を

挟むことになってしまいますが・・。

説明自体はきりの良い所までお話していたので、

先に『牡丹餅』案の良い所をお話させて頂きますね。』

 

「はい、今の方が頭に残ると思うので・・・この流れで宜しくお願いします。」

 

ぺこり、と軽く頭を下げる。

 

『いえいえ、こちらこそ。

・・・では、先程小町さんが仰った「残り物も使えて一石二鳥。」ですが。』

 

同じく軽く頭を下げた海苔巻さんが続けた言葉に、

人に話すにはちょっと考え方がせこかっただろうかと恥ずかしくなる。

しかし。

 

『この考えの素晴らしい所は、余り物を出さない様にするという点です。』

 

「・・・・・はぁ。そうなんですか?」

 

手放しの褒め言葉に感情がどうにもついて行かず、

なんともぼんやりとした反応になってしまった。

 

『はい。例えば、私が経営が苦しいと仰る方のご相談を受けたとします。

先程の提案の様に売上を挙げる為の計画も大切ですが、

そう簡単に目に見える成果がすぐに出るわけではありません。

ですからそういった提案と同時にもっと削減できる経費はないか、

無駄はないかという点にも着目していきます。』

 

本当はもっと複雑な道筋があるのだろうが、

私に分かりやすく説明する為にかみ砕いて

話をしてくれているのだろうなぁと思い口は挟まず、

静かに話に耳を傾ける。

 

『そこで一つ一つの項目を検討し、見直してみると

変動費・・材料や包装費といった売上に比例して大きくなる経費ですね。

そこがネックになっていらっしゃる方が多かったりするんですよ。』

 

あくまで一例ですけれどね、と一言断りがはいり、頷く。

 

『一口に見直して無駄を無くすと言ってもその方法は

業種によって異なりますし、簡単にいかないこともあるでしょう。

ですが・・そうですね。小町さんの様な食べ物関係の

お店屋さんですと・・。鮮度の落ちやすい・・

例えば魚や野菜。そう言ったものは生で使えなくなったら

焼いたり、煮たりすることで新たな料理の「素材」として

利用が可能になります。

こうした、ロス材料の削減といったことは当たり前の様でいて。

その実、徹底されていなかったりするんです。』

 

「なるほど・・・だからさっき私は突然褒められた訳ですか。

勿体ないから何かに使えないかと思っただけだったんですけれど・・。

そういう考えって日常だけじゃなく商売をする上でも

やっぱり大切なんですね。」

 

昔からここぞと言う晴れの時以外は「贅沢はあきまへん」と

耳にタコが出来そうなくらい私達に言い聞かせ続け。

その言葉通りなんでも残さず上手に使い切っていた

祖母に思わず感謝の念を覚えたのだった。

 

第42話へ続く。

税理士法人 久保田会計事務所

              
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