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貸借対照表から解ること

2010年11月10日

経営支援事業部です。

 

今回は、会社の財産状態を表す貸借対照表(バランスシート)について

書いてみたいと思います。

 

毎月の試算表や決算書に出てくる貸借対照表ですが、

注意深く見ると、間違いではないですが(ある角度から見ると)

正しくないことがいっぱい記載されている可能性があります。

今回はそんな一面を少しご紹介させていただくことで、

貸借対照表をさらにご活用していただければと思います。

 

可能であれば自社の貸借対照表、無ければどこかのサンプルを

目の前に置いてみて下さい。

おそらく上の方に、○○年××月△△日(現在)とかの

日付が記載されていると思います。

 

もし、貸借対照表を初めて見る人に「何が書いてあると思いますか?」

って尋ねると、きっと「この日付時点でその会社がもっている財産とか

借金が書かれているのでは・・・。」といったようなお返事では

ないでしょうか。普通そう思いますよね。

でも、実際にはどうでしょうか・・・何十年も前に買った土地がその当時の

購入額で書かれていたり、何年も回収できない債権が載っていたり、

あるいはバブル時代に購入したゴルフ会員権が大きな金額で威張っていたり・・・

日付時点とはかけ離れた価値の数値が並んでいることも珍しくありません。

その時点での時価を原則、といった会計ルールの整備は進んでいますが、

中小企業ではまだまだこうした会計状態が多いのが現状です。

そうなんです、法律違反では無い(=間違いではない?)のですが、

ある角度(ある一時点での実態価値は?)から見ると正しくないのです。

 

会計の本には、

貸借対照表は会社の財産状態を表す帳票で・・・・・

その中の株主資本の部分は、その会社の体力を表していて・・・・・等々

色々と見方は書いてありますが、記載数字の根拠時期がバラバラでは

到底表現された数字は現実と大きくかけ離れています。

 

なかなかご自身で実態時価を算出されることは困難だとは思いますが、

経営される上では必須の数値となります。

金融機関も独自に貸付先の

貸借対照表を時価評価しています。

 

実態なんて聞いたこともない!という経営者の方、ぜひ一度顧問税理士に

「うちの実態時価はいくらくらい?」って聞いてみて下さい。

 

新たな経営の方向性が見えてくるかも知れません。。。

 

税理士法人 久保田会計事務所

              
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