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価格の決め方

2011年09月28日

こんにちは経営支援事業部です。

今回は「価格の決め方」について少しお話しさせていただこうと思います。

突然ですが、みなさまの会社の主力商品、その販売価格は適正ですか?

適正かどうかを判断するのは容易なことではありませんが、

「もう何年も価格を変更していないなあ・・・」と感じられた経営者の方、

要注意かもしれません。

価格の決定には様々な要素があり、

それは時代と共に変化しているからです。

では、価格はいったいどのように決定すればよいのでしょう?

 

価格を決定するには一般的に3つのアプローチがあると言われています。

「コスト」、「需要」、「競争」の3つです。

 

価格を会計的に分解すると、以下のように表現できます。

(例)商品1個あたり・・・

価格 2,500円 → 直接費600円+間接費1,000円+利幅900円

 

直接費:材料費や外注費、あるいは労務費など商品などと

            直結した費用で販売数量に比例

間接費:広告宣伝費や減価償却費、あるいは給料など

            販売数量に関係なく固定的に発生コストからのアプローチは、

            上記のように直接費と間接費を適正に集計し、それに利幅を

            加えて(あるいは率で利益を上乗せして)価格を決定する方法です。

            (コストプラス法やマークアップ法と言われるものです。)

 

上記算式の中で頭を悩ませるのが、利幅です。売り手としては、

当然多くの利幅を加算したいところですが、

お客様に受け入れていただくことが大前提です。

 

ここで重視すべきが2つめのアプローチ、「需要」です。

自社のモノやサービスを必要としてくれるターゲットを明確にしていきます。

高額所得者や革新的な技術を望む消費者をターゲットとするのであれば、

所得上層部から利益を吸収する利幅の厚い価格戦略をとることとなります。

逆に低価格を望む大衆消費者をターゲットするモノやサービスであれば、

市場の浸透を戦略とし利幅を薄く設定します。

モノやサービスの位置づけをしっかりと分析し、

価格を検討していくことが重要です。

 

「コスト」と「需要」が整理されれば、

3つめのアプローチ要素「競争」を加味して検討します。

現行市場により良いものをもって参入し競争ていくのか、

あるいは他社に真似できない全く新しい技術やサービスをもって

参入し市場を独占していくのか、自社とその商品を精査しその競争力を

測った上で最終的な価格決定を行います。

 

以上3つのアプローチ要素を見てきましたが、

これらに影響を与える要因は日々変化しています。

大切なことはこれらの変化を適確に捉え、

消費者の信頼を損なわないという前提のもと自社の価格

改定を継続的に検討していかなければならないということです。

 

ぜひ、この機会に定期的な価格検討会を

スケジュール化されてみてはいかがでしょうか。

当所開催の経営計画セミナー「将軍の日」におきましても、

売上計画の策定を通してじっくりと価格検討していただけます。

ご参加お待ち申しあげております。

 

税理士法人 久保田会計事務所

              
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