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業界内における競争要因

2011年10月26日

こんにちは経営支援事業部です。

今回は業界内における競争状態について考えてみたいと思います。

販売先から「今まで100円で卸していた製品について、

来月から80円にしてくれ」とか「もう必要なくなったから」など

非常に厳しい条件を突きつけられる...

そんな状況は何が原因で起きるのでしょうか。

 

M.E.ポーターによれば、特定の分野における競争状態を決定する

要因としては次の5つがあるとしています。

①既存業者間の競合
同業者が多く、製品の差別化がしにくい環境であれば、

納期や品質といったもので競合他社と戦わなければなりません。

また、価格競争になりがちで、収益確保が難しくなってきます。

②新規参入の脅威
参入障壁が低い分野においては、

競合他社もどんどん参入してくることにより①の状況に近づいていきます。

③代替品の脅威
今まで作っていたものと同じ機能を持つ別の製品が出てくることによって、

既存の製品が必要なくなる脅威です。

例えば、レコード全盛期におけるCDの登場などです。

また、アマゾンによる販売チャネルの変更も同様の脅威です。

④売り手の交渉力
ある分野に対する部品や材料を提供する供給業者が

その部材に対しての特許などを持っている場合です。

この場合、価格交渉において供給業者の方が優位な立場にあり

自社にとっては脅威となります。

⑤買い手の交渉力
需要に比べ供給量が多い状況であれば、

価格交渉力の主導権を顧客側が握ることとなり、

販売価格が低く抑えられたりと利益が圧縮される要因となります。

業界を取り巻く競争要因には以上のようなものがあります。
上記のフレームワークで自社の製品やサービスがどのような状況にあるか

を分析することが経営改善への第一歩となります。

そして、自社がどの要素で競合他社への脅威となれるか

(製品の差別化、コストリーダーシップ、参入障壁の構築)を

考えてみてはいかがでしょうか。

 

税理士法人 久保田会計事務所

              
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