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差別化と模倣

2012年08月08日

経営支援事業部

こんにちは経営支援事業部です。

商品、サービス等について新たな戦略に取り組んだ結果、

市場に受け入れられて、独自の価値やポジションを

生み出すことに成功する企業があります。

これは他社との差別化が図られたことに他なりません。

しかし、そのような独自で築き上げた市場もやがて他社から

模倣されるリスクが考えられます。

ライバル企業が参入して似たような商品やサービスが市場に

流通し始めると、せっかく独自で開拓することに成功した

市場も再び飽和、成熟した状態となってしまい、自社の

強みも薄れていくこととなります。

何をやり、何をやらないか

アメリカの経営学者マイケル・E・ポーターは、前述のような

模倣に対しては、トレードオフにより強い体質を作り出すことが

他社の参入を防ぐためには有効であると唱えています。

トレードオフとは、一方を犠牲にして、もう一方を追求することです。

具体的な例としては、ある企業に主力製品であるA商品と

B商品があったとします。

A商品についてはライバル企業が多く存在し、他社と市場を

取り合っている状態です。

今回、B商品について改良を行い新しく市場を開拓していこう

ということになり、A商品についてはこの先伸びる見込みもない

ので販売を縮小していくことになりました。

B商品の改良に取り組んだ結果、B商品についてこの企業は

強みを持つことができ、新たな市場を開拓することができました。

このようにトレードオフの状態を意識的に作り出すことで、

既存の戦略を更に強化することができ、自社はその分野において

強みを増します。

また、ライバル企業にとっては模倣するために莫大なコストや

時間をかけねばならないため、他社からの模倣も防げる

ということです。

限りある企業の資源の中で「何をやり、何をやらないか」という

ことをはっきりさせることも企業が他社との差別化を図っていく

上で、重要な決断であるといえるでしょう。

当事務所では、丸一日をかけて自社を考える

「将軍の日 (中期経営計画立案セミナー)」を毎月開催しています。

自社の現状を把握したうえで、将来をシミュレーションすることで、

いろいろな気づきがあるはずです。

是非参加をご検討されてみてはいかがでしょうか!

              
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