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スイッチOTC薬控除制度の創設について

2016年02月03日

財務事業部

こんにちは、財務事業部です。

今日は節分です。

ついこの前に初詣をしたばかりなのにと思ってしまうのは私だけでしょうか。

節分といえば豆まきが連想されます。

豆をまく理由を調べてみたところ、諸説あるものの、

邪気を振り払うためという説が有力なようです。

ほんの1ヶ月ほど前に、除夜の鐘で煩悩を浄化したばかりだと思うのですが、

人間は浄化すべきものを沢山背負いながら生きているようです。

もちろん、私とは違い、除夜の鐘を2つ3つ突けば煩悩も邪気も消えてしまう

清らかな心身をお持ち方も沢山おられるので、安易に一般化することはできませんが。

さて、去る平成27年12月24日に税制改正大綱が発表され、

その内容の一部については1月13日のブログ記事の中でも

ご紹介させていただきました。

しかし、税制改正大綱には1度のブログ記事だけでは紹介しきれないほど

多くの改正案が記載されています。

消費税の軽減税率などはメディアで大々的に報道されていますので、

あえてここでは触れないでおこうと思います。

今回は平成29年1月1日から施行される「スイッチOTC薬控除」という、

非常に身近でありながら、あまり報道されていない新設制度について

ご紹介させていただきます。

個人様で確定申告をされた経験をお持ちの方であれば、

医療費控除という言葉をお聞きになったことがあるかと思います。

医療費控除制度は、大まかにいえば、病気やケガの治療に要した費用のうち

10万円を超える金額(一部の方を除きます)を所得から

控除できるという制度です。

一方でスイッチOTC薬控除という制度では、

支出額が10万円を超えなくても控除を受けることができます。

対象となる方がスイッチOTC薬に分類される

医薬品の購入額が1万2千円を超えていれば、

8万8千円を上限として控除をうけることができます。

では、スイッチOTC薬とはどのようなものでしょうか?

まずOTC薬とは「Over The Counter」の略で、

薬局のカウンターで購入することができる医薬品を意味しています。

スイッチOTC薬とは、OTC薬のうち、

元々は処方箋を受けなければならなかった医薬品が安全性等を検討された上で、

薬局で販売されるようになったものです。

今回の創設制度には注意して頂きたい点もございます。

それは医療費控除制度とスイッチOTC薬控除制度の同時併用はできないという点です。

OTC薬でありながら医療費控除制度の対象となる医薬品もありますので、

どちらの制度を選択した方が有利かは実際に金額や

内容を拝見してみなければ判断しかねるところです。

この制度の施行は1年後になる見込みですが、

とても身近な問題ですので、心に留めておいていただければと思います。

医療費控除制度では治療目的の費用でなければ、

控除の対象とはなりませんでした。

一方でスイッチOTC薬控除制度の最大の特徴は、

疾病予防目的の費用であっても控除の対象となることです。

したがって、積極的にご自身の健康管理をしていただくことが

節税につながる制度と言えます。

厚生労働省の税制改正要望を見ていますと、

国民一人ひとりがセルフメディケーションへの意識を高ることで、

医療・介護の需要増大を抑制しつつ、

国民の健康寿命を延伸するという目的がうかがえます。

新設される税制には関係なく、国民が長く健康に暮らせるというのは、

議論の余地なく素晴らしいことです。

我々としましても、確定申告をお受けさせていただくお客様から

「今年も治療費は何もありませんでした」というお声をお聞きする方が、

医療費控除で節税に貢献させていただくより遥かに嬉しいです。

当事務所とご縁のあるお客様が今年も健康にお過ごしくださることを祈っております。

              
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