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良い借入と悪い借入

2018年10月17日

経営支援事業部

こんにちは、経営支援事業部です。

今回は、良い借入と悪い借入についてご紹介させて頂きます。

事業を営む上で資金を借り入れるということは、

よっぽどでない限り避けては通れません。

それは事業チャンスへの投資資金であったり、

逆にピンチに陥った際の不足を補う資金であったりしますが、

資金を借り入れるということは当然その後に元金の返済や利息の支払が伴います。

つまり大前提として元金の返済や

利息の支払が可能なキャッシュフローが見込めないのであれば、

資金を借入により調達すべきではないということになります。

(良い借入)

良い借入とはその借り入れた資金によって利益が生まれ、

元金の返済と利息の支払が確実なものをいいます。

例えば拡大投資によって売上が増える、

あるいは業務効率化のための設備投資によりコストダウンが図られ、

一定水準以上の利益とキャッシュフローが見込める投資資金や、

賞与資金や納税資金など一時的な資金不足のために借り入れるものの、

その後の事業活動によって返済が可能なものがあげられます。

(悪い借入)

悪い借入とは極端に言えば上記以外の借入をいいます。

例えば日常的な固定費の支払いに借入資金が使われていたり、

設備投資資金であってもその投資による収益性が不確実な場合には

その投資額を回収できない恐れがあるため良い借入とは言えません。

また返済の目処はついているものの銀行等とのお付き合いで

不必要な借入をすることもあまり良いとは言えません。

(健全性の指標)

次に借入の健全性の指標をいくつかご紹介致します。

・年間の返済額がフリーキャッシュフロー(FCF)の範囲に収まっているか

FCFとは企業が本業の営業活動や資産売却などの

投資活動で獲得したキャッシュフローの合計額のことで、

どのように処分(借入返済や貯蓄等)するか

事業主が自由に決められるものをいいます。

年間の返済額がFCFの範囲内であれば事業資金は増えていくことになり、

健全な状態であると言えます。

・インタレスト・カバレッジ・レシオ

インタレスト・カバレッジ・レシオとは、

通常の事業活動から生み出すことのできる利益、

つまり営業利益でどの程度余裕を持って

支払利息をまかなえているかを示す指標をいいます。

厳密には金融収益、費用を含めた

「(営業利益+受取利息+受取配当金)÷(支払利息+割引料)」

という算式によって計算されますが、

簡便的に「営業利益÷支払利息」と紹介されることもあります。

インタレスト・カバレッジ・レシオは10倍以上が理想とされていますが、

おおよそ2~3倍程度が標準とされていますので、

それを目安に判断されてはいかがでしょうか。

また借入により設備投資を行う場合の投資額の回収について注目するのであれば、

先日ブログでご紹介しました

「設備投資の意思決定(http://www.kubotax.com/blog/2018/09/post-724.html)」

もご覧下さい。

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解決策の検討、その実行支援をお手伝いさせて頂いております。

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