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中小企業向け所得拡大促進税制について

2022年01月26日

経営財務部

こんにちは。税理士法人 久保田会計事務所 経営財務部です。

今回は中小企業向け所得拡大促進税制について紹介いたします。



令和3年度税制改正において、所得拡大促進税制の見直しが行われました。

改正前に比べ要件が緩和されたため、適用できる企業が増加することが予想されます。

なお、当該改正は、令和3年4月以後開始の

事業年度(個人事業主については令和4年分)において適用されることとなります。



【概要】

所得拡大促進税制とは、青色申告書を提出している中小企業者等が、

一定の要件を満たした上で、前年度より給与等の支給額を増加させた場合、

その増加額の一部を法人税から税額控除することができる制度です。



【改正前の適用要件】

改正前の適用要件では、以下の①と②を満たす必要がありました。

①継続雇用者給与等支給額が前年度から1.5%以上増加していること

②雇用者給与等支給額が前年度を上回ること


継続雇用者給与等支給額とは、継続雇用者に支払った給与等の総額をいいます。

また、継続雇用者とは以下のすべてを満たす者です。

1.前事業年度および適用年度のすべての月分の給与等の支給を受けた国内雇用者である

2.前事業年度および適用年度のすべての期間において雇用保険の一般被保険者である

3.前事業年度および適用年度のすべてまたは一部の期間において

高齢者雇用安定法に定める継続雇用制度の対象となっていない


雇用者給与等支給額とは適用年度の「すべての国内雇用者」に対する給与等の総額をいいます。

継続雇用者に限定されませんが、役員等は除きます。


制度を適用するためには、継続雇用者に該当する従業員をピックアップし、

その給与等の支給額を2期分集計して比較する必要があったため、

大変な労力を要していました。



【改正後の適用要件】

これに対して、改正後は以下の①を満たすことで適用することができます

①雇用者給与等支給額が前年度から1.5%以上増加していること


雇用者給与等支給額により判定をするため、改正前に比べ判定が容易となり、

かなり事務負担が軽減されることとなります。

また、新規雇用をした従業員等も判定に含めることができるため、

企業はより積極的に新規雇用をすることができます。



【通常の場合の控除税額の計算方法】

計算方法については、改正前と改正後で変更はありません。

控除をすることができる税額の計算式は以下のとおりです。

雇用者給与等支給額の対前年度増加額 × 15%



【上乗せの場合の控除税額の計算方法】

なお、以下の要件を満たす場合には、パーセントの値が変わります。

①雇用者給与等支給額が前年度から2.5%増加していること

②以下のA・Bのいずれかを満たすこと

A.当期教育訓練費≧前期教育訓練費 ×110%

B.経営力向上の証明がされたこと


雇用者給与等支給額の対前年度増加額 × 25%


教育訓練費とは、国内雇用者の職務に必要な技術又は知識を習得させ、

または向上させるために支出する費用のうち一定のものをいいます。

具体的には、法人等が教育訓練等を自ら行う場合の費用(外部講師謝金、外部施設使用料等)、

他の者に委託して教育訓練等を行わせる場合の費用(研修委託費等)、

他の者が行う教育訓練等に参加させる場合の費用(外部研修参加費等)などが該当します。

経営力向上の証明については、

経営力の向上が行われたことに関する報告書の作成、提出をすることが必要となります。



【控除限度額】

法人税額 × 20%


例えば、従業員の新規雇用、既存の従業員のベースアップなどで

雇用者給与等支給額が3,000万円から4,000万円になったとすると、

増加額1,000万円に15%(もしくは25%)を乗じた

150万円(もしくは250万円)が法人税額×20%を

限度額として法人税額から控除することができます。


利益を給与として従業員に還元しつつ、

給与の増加額に応じて税額控除を受けることができるため、

雇用主にとっても、従業員にとってもメリットがある制度であるといえます。

ぜひご検討いただければと思います。





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