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"先送り"

2010年03月03日

PDC支援事業部です。

今月は当部署からの発信です。

 

最近企業再生の業務が多くなってきました。

「リーマンショック」以来の世界不況のボディーブローが

我が国の中小企業にもだんだんきいてきて、

企業再生を専門に請け負っているコンサルタント会社には、

その依頼が次々と入っているようです。また昨年施行された

「中小企業金融円滑化法」も拍車を掛けているようで、金融機関によって

とてもこなしきれない数の再生案件を抱えているようです。

さて、企業再生において先ず取りかかる業務が

DD(デューデリジェンス)です。いわゆる実態把握・・・

「窮境原因は何か?」・「実態の財務状況は?」・

「窮境原因は克服できるのか?」・「今後の再生可能性は?」等々です。

 

現場にて「窮境原因=何故このような状況に陥ったのか?」を

経営者等へのヒアリングや各種資料から探っていく際に感じることは、

外的要因・内部要因等いろいろありますが、なんと言っても

根本的な原因の一つに"問題の先送り"があると思います。

再生の現場では昔からよく言われていることですが、

まさしく「もっと早くに対処していたならば・・・」です。

 

それでは何故問題は"先送り"されるのでしょうか?

問題を認識していない企業は論外として、問題が発覚したとき

一般的には「臭いものには蓋をしてしまえ!」ではないですが、

"問題=厄介なもの"として捉えるから先送りしてしまうのでしょう。

でも良く考えてみてください・・・・・

理想(目標)と現状の差(ギャップ)が"問題"だとすると、

その問題を先送りするといつまでたっても現状のままで、

そのうちに激変する周りから取り残されていき、

やがて取り返しのつかない状態になるというのが大抵の筋書きです。

ではどうすればいいのでしょう?

 

問題を障害・厄介なことと捉えるのではなく、

それを解決すれば理想(目標)に近づけると考え、

課題(何をしなければいけないか)に変えることです。

つまり問題の価値化です。

 

問題を"価値あるもの"と捉えたとき、ヒト(組織)は

それを乗り越えるパワーを手にすることでしょう。

そして決して"先送り"することなく立ち向かうことが出来ると思います。

 

今月当部署からの発信は今回を含めて5回ありますが、

5回目に問題を価値化する(課題に変える)方法について

触れてみたいと思います。

 

税理士法人 久保田会計事務所

              
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