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資金繰り その改善策!!

2011年04月13日

経営支援事業部です。

今回は資金繰りの改善策についていくつか改善策を

ご紹介したいと思います。

 

利益の改善から資金繰りを改善するのは最も理想的でありますが、

この経済環境下での利益改善はたやすいことではありません。

 

では、利益改善と関係なく取り急ぎ資金繰りをよくするには

どのような方法があるのでしょうか?

今回は財務的な5つの資金繰り改善策をご紹介いたします。

 

【改善策1 営業債権(売掛金や受取手形)を減らす 】

減らすと言っても売上の減少を伴ったものでは意味がありません。

売上高に占める営業債権残高の割合を減らすことが重要です。

具体的には受取手形決済から現金決済への移行、

請求の〆日から回収日までの決済期間を短縮すること

などが改善策となります。

得意先へ一律に実行することは難しいので、

売上規模・決済方法・決済期間といった基準で得意先を分類し、

改善交渉が可能な先はないかどうかを検討します。

 

【改善策2 営業債務(買掛金や支払手形)と営業債権のバランスを考える 】

理論上は、上記「改善策1」と逆の手法(現金決済から手形決済、

あるいは決済期間の長期化)により資金繰りは改善されます。

しかしながら、安易な債務の先送りは倒産リスクも高まりますし、

また、このような経済環境では交渉が困難なケースもあるかと思われます。

場合によっては、他の手法で改善された資金をもとに支払を早めるなどし、

決済条件の変更を武器に値引要請を行うといったことも視野に入れて検討します。

 

【改善策3 在庫を減らす 】

商品、製品、材料、貯蔵品等の在庫についてはすでに資金は流出済みです。

言い換えれば売却による在庫の削減は、

赤字売却であっても資金繰りを改善します。

利益だけにこだわらず滞留在庫等についての資金化を検討します。

 

【改善策4 遊休不動産を処分する 】

借入の原因となった不動産が実は遊休化している、

あるいは店舗移転や縮小によって特定の不動産を

遊休化できるケースもあります。

利益貢献しない、あるいは貢献度が低い準遊休不動産を売却することで

資金繰り改善や売却損による節税効果を検討します。

 

【視点5 短期借入金を長期化する 】

返済期間を長期化することで月々の資金流出は減額できます。

ただし、長期化による利息や保証料の負担増という副作用もございます。

中長期の業況予測とともに最適な返済計画を検討します。

 

このように資金繰りを改善する方法は、利益を増やす以外にも

いろいろと存在します。当然上記以外にも様々な方法が存在します。

 

しかしながら、大切なことは並行して利益改善による

資金繰り改善を行うことが必須であるということです。

言い換えれば、財務的な資金繰り改善は一時的なものであるということです。

効果の程度や実現可能性また将来の業績による利益改善をふまえながら、

どの方法をどういう順序で実行していくかを決定していかなければなりません。

それには中期の事業計画を策定した上で実行することが肝要です。

 

当事務所では、中期経営計画策定のセミナー「将軍の日」を毎月開催しております。

上記のような資金繰り改善の検討の場としてもぜひご活用いただければ幸いです。

税理士法人 久保田会計事務所

              
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